FAO(国連食糧農業機関)由来の世界銀行データをもとに、

  • 世界で飢餓が多い国ランキング
  • 各国の栄養不足人口比率
  • 世界各国の飢餓状況

を表示しています。

世界では、経済状況、紛争、干ばつや洪水などの自然災害、食料価格の上昇、農業生産力、物流インフラなど、さまざまな要因によって十分な食料を確保できない人々が存在します。一方で、「飢餓が多い国」を単純に比較することは簡単ではありません。人口が多い国ほど飢餓状態にある人の人数も多くなりやすいため、このランキングでは単純な人数ではなく、その国の人口に占める栄養不足人口の割合を基準に比較しています。

使用している指標は、FAOが推計し、世界銀行が公開している「Prevalence of undernourishment」です。日本語では「栄養不足人口比率」などと表されます。このランキングでは、以下のデータをもとに世界各国の飢餓状況を比較しています。

  • 栄養不足人口比率
  • データ対象年
  • 国・経済ごとの最新統計
  • 同一年で比較可能な国のデータ
  • FAO・世界銀行が公表している国際統計

国ごとに異なる年の数字を混在させるのではなく、できるだけ同じ年のデータで各国を比較できるようにしています。

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本文の確認項目を順番に整理した図
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栄養不足人口比率とは
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本文で比較する4つの判断項目

世界で飢餓が多い国ランキング

※ランキングはFAO由来の世界銀行「Prevalence of undernourishment(栄養不足人口比率)」を使用しています。
※数値は人口に占める栄養不足人口の推計割合です。
※国ごとの異なる最新年を単純に混在させず、同一年で比較できる最新データを優先してランキングを作成しています。
※統計値は推計値であり、実際の栄養不足人口を直接集計した人数ではありません。
※世界銀行およびFAOによるデータ更新に伴い、ランキングや数値が変更される場合があります。

飢餓が多い国ランキング

2024年の栄養不足人口比率(人口に占める割合)が高い国を順位化しています。 栄養不足人口比率は、通常の活動的で健康な生活に必要な食事エネルギーを継続的に確保できていない人口の割合を示す推計指標です。

基準年:2024年 掲載国数:50か国 最終取得:2026年10月11日
順位 国 栄養不足人口比率
1 ソマリア Somalia, Fed. Rep.
56.5%
2 ハイチ Haiti
51.4%
3 マダガスカル Madagascar
41.8%
4 ザンビア Zambia
41.0%
5 シリア Syrian Arab Republic
40.8%
6 コンゴ民主共和国 Congo, Dem. Rep.
39.5%
7 リベリア Liberia
37.3%
8 ケニア Kenya
34.9%
9 チャド Chad
33.6%
10 パプアニューギニア Papua New Guinea
30.5%
11 中央アフリカ共和国 Central African Republic
29.8%
12 アフガニスタン Afghanistan
27.8%
13 ソロモン諸島 Solomon Islands
27.0%
14 シエラレオネ Sierra Leone
25.3%
15 コンゴ共和国 Congo, Rep.
25.0%
16 マラウイ Malawi
24.5%
17 ガボン Gabon
23.3%
18 サントメ・プリンシペ Sao Tome and Principe
23.0%
19 ルワンダ Rwanda
22.6%
20 モザンビーク Mozambique
22.3%
21 ナイジェリア Nigeria
22.2%
22 ウガンダ Uganda
20.9%
23 ナミビア Namibia
20.1%
24 ギニアビサウ Guinea-Bissau
20.0%
25 エチオピア Ethiopia
19.9%
26 ボリビア Bolivia
19.5%
27 南スーダン South Sudan
19.1%
28 タンザニア Tanzania
19.1%
29 リビア Libya
18.7%
30 ジンバブエ Zimbabwe
18.4%
31 ボツワナ Botswana
18.2%
32 ガンビア Gambia, The
17.5%
33 アンゴラ Angola
17.4%
34 東ティモール Timor-Leste
16.9%
35 コモロ Comoros
16.5%
36 パキスタン Pakistan
16.1%
37 エスワティニ Eswatini
15.1%
38 ジブチ Djibouti
14.7%
39 ホンジュラス Honduras
14.3%
40 イラク Iraq
13.4%
41 ニジェール Niger
12.9%
42 グアテマラ Guatemala
12.7%
43 スリナム Suriname
12.7%
44 ヨルダン Jordan
12.2%
45 マリ Mali
12.1%
46 ブルキナファソ Burkina Faso
11.7%
47 コートジボワール Cote d'Ivoire
11.4%
48 南アフリカ South Africa
11.2%
49 ベナン Benin
11.1%
50 レバノン Lebanon
11.1%

※ World Bankのメタデータでは、値が2.5の場合に「2.5%未満」を示すことがあります。

国・地域集計(世界、地域、所得階層など)は除外し、World Bankの国・経済データで地域が設定されている個別経済のみを対象にしています。

出典:World Bank - Prevalence of undernourishment (% of population)(原典:FAO)

飢餓が多い国ランキングのデータについて

ランキングには、世界銀行が公開している以下の指標を使用しています。

Prevalence of undernourishment (% of population)

世界銀行の指標コードは、SN.ITK.DEFC.ZSです。

データの原典はFAO(Food and Agriculture Organization of the United Nations/国連食糧農業機関)です。

この指標は、通常の活動的で健康的な生活を送るために必要な食事エネルギーを継続的に摂取できていない人口の割合を推計したものです。

たとえば栄養不足人口比率が20%の場合、その国の人口のおよそ5人に1人が、必要な食事エネルギーを十分に摂取できていない状態にあると推計されていることを意味します。

栄養不足人口比率とは

栄養不足人口比率は、単純に「食事を抜いた人」や「一時的に食料が不足した人」を数えた数字ではありません。FAOが各国の食料供給量、人口構成、食料消費の分布、必要エネルギー量などをもとに推計する国際指標です。

そのため、このランキングにおける「飢餓が多い国」とは、人口に占める慢性的な栄養不足状態にある人の割合が高い国を意味します。飢饉の発生件数や一時的な食料危機だけを順位付けしたランキングではありません。

ランキングに使用している基準

世界各国の統計データは、必ずしもすべて同じタイミングで更新されるとは限りません。国ごとの最新データだけを使用すると、

  • A国は2023年
  • B国は2022年
  • C国は2021年

というように、異なる年の数字を比較することになります。このランキングでは、国ごとの最新値を無条件に並べるのではなく、多くの国を同一年で比較できる最新データ年を採用しています。そのため、ランキング全体の比較条件をできるだけ統一しています。データが更新された場合は、新しい比較可能な年の統計へ順次更新されます。

飢餓が多くなる主な要因

飢餓や慢性的な栄養不足が発生する原因はひとつではありません。

代表的な要因として、次のようなものがあります。

貧困

所得が低い場合、十分な食料が市場に存在していても購入できないことがあります。

そのため、食料問題は農業生産量だけではなく、所得や雇用などの経済状況とも大きく関係しています。

紛争や政治的不安定

戦争や内戦が発生すると、農業生産、物流、市場、雇用などが大きな影響を受けます。

食料そのものが不足するだけでなく、必要な地域へ食料を届けることが難しくなる場合もあります。

干ばつや洪水などの自然災害

農業への依存度が高い国では、干ばつ、洪水、異常気象などによる農作物への被害が食料供給に大きな影響を与えることがあります。

食料価格の上昇

穀物価格やエネルギー価格、輸送費などが上昇すると、家計に占める食費負担が大きい地域ほど影響を受けやすくなります。

農業・物流インフラ

農業技術、灌漑設備、道路、港湾、冷蔵設備などのインフラも、安定した食料供給に関係します。

十分な食料を生産できても、保存や輸送ができなければ食料不足につながる可能性があります。

栄養不足人口比率を見るときの注意点

このランキングは世界各国を同じ指標で比較するためのものですが、数字だけで各国の食料事情すべてを判断できるわけではありません。

栄養不足人口比率は統計的に推計された値であり、飢餓状態にある人を一人ずつ直接集計した数字ではありません。

また、

  • 急性の食料危機
  • 子どもの栄養状態
  • 食料価格
  • 貧困率
  • 食事の質
  • ビタミンやミネラル不足

などは、それぞれ別の指標で確認する必要があります。

そのため、このランキングは世界各国の慢性的な栄養不足の規模を比較するためのひとつの指標として利用してください。

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