「フィリピン不動産って買えるですか?」
「フィリピン不動産投資ってどうなんですか?」
「フィリピン不動産の今ってどうなっていますか?」

フィリピン不動産の購入、フィリピン不動産投資、フィリピン移住を検討している方もいらっしゃるかと思います。今回は、フィリピン不動産投資、フィリピン不動産の買い方・メリットデメリット・リスク・利回り・税金まで、徹底的に検証したいと思います。

目次

そもそも、フィリピン不動産は日本在住の日本人が買えるの?

購入できます。

フィリピンでは、土地の所有権をフィリピンに在住していない外国人は持てません。そのため、戸建て(ヴィラ)も購入できません。

コンドミニアム(日本でいう分譲マンション)の区分権の所有は、フィリピンに非居住の外国人にも認められています。

外国人の保有制限としては「コンドミニアムの全戸数の40%まで」となっています。ディベロッパーから見れば、100部屋の分譲マンションであれば、40部屋までは外国人が購入でき、残りの60部屋はフィリピン人に売る必要があるということです。個人として購入するのであれば、区分マンションの1戸を購入する場合には、100%の所有が可能ということです。

フィリピンという国とは?

概要

投資先フィリピン不動産
国名フィリピン共和国
面積(k㎡)298,170k㎡
日本との比較0.8倍
人口109,035,343人
日本との比較0.9倍
首都マニラ
民族マレー系が主。一部、中国系、スペイン系及び少数民族
言語フィリピノ語(タガログ語)および英語
宗教キリスト教
通貨フィリピン・ペソ(PHP)
政策共和制
主要産業BPO産業を含むサービス業(GDPの約6割)、鉱工業(GDPの約3割)、農林水産業(GDPの約1割)
日本からの移動時間4.5時間
為替変動相場制
格付けS&P BBB
フィッチ  BBB-
ムーディーズ Baa2

フィリピン共和国(通称フィリピン)は、東南アジアに位置する立憲共和制を採用する国家であり、7,641の島からなる島国です。総人口は1億人を超え、首都はルソン島にあるマニラです。

フィリピン諸島は、フィリピン海を挟んで日本とパラオ、バシー海峡を挟んで台湾、スールー海を挟んでマレーシア、セレベス海を挟んでインドネシア、南シナ海を挟んで中国およびベトナムと向かい合わせになっており、有権や領海・排他的経済水域を巡っては中国、ベトナム、台湾、マレーシアと対立を抱えています。

フィリピンは熱帯海洋性気候で、1年の大半は暑く、湿度が高いです。季節は、乾季と雨季のみで、3月下旬から10月上旬が乾季で、10月下旬から3月上旬が雨季とされています。

日本からも、4時間~5時間と行きやすく、フィリピンも比較的人気のある観光地でもあります。

政治

大統領を元首とする共和制国家であり、フィリピンの大統領は、国民の直接選挙により選出されます。任期は6年で、フィリピン憲法の規定により、再選は禁止されています。

経済

フィリピンの経済は、輸出への依存度の低さ、比較的堅調な消費、1,000万人を数える出稼ぎ労働者による海外からフィリピンへの仕送り、急成長するサービス業により、世界経済の混乱の中で比較的安定して成長しています。とくに英語が話せる方が多いため、BPOサービスが発展しており、世界各国の事務・総務・人事・経理・コールセンター等のアウトソーシング先として活用されています。とくに欧米とは昼夜が逆転していて、かつ英語が話せるので、欧米の深夜時間のコールセンター業務などでフィリピンを利用している外資系企業が多いのです。

フィリピンのGDPは急激に上昇しており、人口増加とともに成長局面に入ってきています。反面、貧富の差の拡大や急激な人口増加にインフラが整っていない、海や川などの汚染など、社会問題も少なくありません。

フィリピン不動産が不動産投資で注目される理由・メリット

1.すでに1億人の人口がありながらも、今後も増加する予想

エジプトの人口は、すでに1億人を超えていますが、2050年には1.6億人を超えると予想されています。

フィリピンの総人口推移

出典:United Nations 2024

2.人口ピラミッドがきれいな形状で、人口ボーナスも長く獲得できる

きれいな正三角形をしていて、子供の数が多く、人口ボーナスが長期的に継続されることがほぼ確実と言えます。

フィリピンの人口ピラミッド

出典:United Nations 2024

3.投資対象となるマニラ市の人口

フィリピンの首都マニラは、海外不動産投資で最も候補になるうる都市となっています。

マニラ市の人口は、185万人(2020年時点)です。これだけを見ると少ないと思ってしまいがちですが

  • マニラ市:185万人/38.55k㎡

ですから、大きさとしては「江東区(40.16k㎡)」「葛飾区(34.8k㎡)」「杉並区(34.06k㎡)」ぐらいの大きさです。

マニラ市と旧首都のケソン市を含む16市と1町を合わせたものを「メトロマニア」と呼び、こちらの人口は1,348万人(2020年時点)です。これは、ほぼ東京23区と同じ広さとなっています。

  • メトロマニア:1,348万人/636k㎡
  • 東京都23区:979万人/622km²

つまり、東京都23区よりも、人口密度が高いのがマニラであり、「人口密度が高い = 住まいのニーズがある」ということに他ならないのです。

4.GDPの成長率がすごい

フィリピンのGDPは、217,563フィリピンペソ(567,216円※2023年)です。日本のGDPは4,699,080億円(※2023年)です。まだまだ、差はあるものの、急激な上昇を描いていて、かつ「差があることは、伸びしろがある」ともとらえられます。

フィリピン GDP


4.マニラ地下鉄の建設が進む

マニラでは地下鉄(メトロ)の建設が進んでいます。通称は、MMS(Metro Manila Subway)です。

路線は計15駅で、完成したら全長36kmとなる計画です。フィリピンにおいて「世紀のプロジェクト」と呼ばれています。2025年に部分開業、2027年に全面開業する予定です。

出典:清水建設

ドゥテルテ政権のインフラ整備計画「ビルド・ビルド・ビルド」のフラッグシップ事業75件の中で事業費が最大(約3,570億ペソ=約7,530億円)の案件で、同同国初の地下鉄となります。

地下鉄は日本から資金や技術などの支援を受けていて、三井住友建設などが入っています。

現状のマニラでは渋滞がひどく、地下鉄によって渋滞が緩和されれば、より地価が上がることが予想されます。

5.新空港が建設される

フィリピンは島国であり、国内輸送には航空、海運が欠かせないものですが、格安航空会社の台頭により、航空需要は急増しています。マニラにある「ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)」は設備が古く、旅客・貨物処理能力の不足による慢性的な混雑、4つの旅客ターミナルが離れており、空港アクセスも悪いため、利用者からの評判は良くないものでした。

そこで、計画されたのが新空港です。

「新マニラ国際空港(New Manila International Airport:NMIA)」の建設が進んでいます。段階的に開発される世界クラスの空港であり、当初の乗客数は年間3,500万人、完全完成時には年間1億人の乗客を目標としています。2027年の開港を目指しています。

空港の環境や輸送能力が向上すれば、観光・経済の向上が見込めます。

空港開発を請け負うのは、フィリピンの有数の財閥企業である「サン・ミゲル・コーポレーション(SMC)」です。

6.日本企業が続々とフィリピンに進出

日本企業がフィリピンへ進出したり、会社を買収するケースが増えてきています。日本の大手企業の進出が目立つようになるということは、それだけ国に対する期待値があることを意味しています。

銀行の出資

  • 三井住友フィナンシャルグループ(FG)は2022年11月2日、フィリピン大手銀行のリサール商業銀行(RCBC)に約270億フィリピンペソ(約680億円)を追加出資すると発表した。
  • 株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:木原 正裕)は、株式会社みずほ銀行(頭取:藤原 弘治)を通じて、フィリピン共和国(以下「フィリピン」)において、同国民間企業で初めてライセンスを取得し「Tonik」ブランドで無店舗のデジタルバンクを展開する Tonik Digital Bank, Inc. (以下「Tonik バンク」)の持株会社 Tonik Financial Pte. Ltd.(CEO:Krasnov Grygorii、以下「Tonik フィナンシャル」)に出資することとしました。
  • MUFGはアジアを第二のマザーマーケットと捉え、その高い成長力を取り込むため積極的な投資を行ってきました。具体的には、クルンシィ(アユタヤ銀行/タイ)、バンクダナモン(インドネシア)、ヴィエティンバンク(ベトナム)、セキュリティバンク(フィリピン)の商業銀行4行に対して、総額140億米ドル超を出資

ディベロッパーの進出

  • 日本のディベロッパーである野村不動産、そして東南アジア初の参入となる三越伊勢丹ホールディングスが3社共同で手掛ける高級レジデンス「THE SEASONS」AKI Tower
  • 三井不動産グループが参画するフィリピン初のプロジェクト「The Arton」

7.英語が公用語

留学先としても、フィリピンは候補に挙がることが多いのですが、それは英語が公用語ということです。

英語が話せるフィリピン人は、63.7%にも上り、英語でコミュニケーションができることは、世界のビジネス機会を増やしやすいメリットがあります。

当然、日本人、外国人の移住先としても、英語が使える安心感は、他の東南アジアよりも大きいと言えます。
2022年版「EF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数」で、フィリピンは22位と、東南アジアではシンガポールに次ぐ2位にランクインしています。日本は、80位です。

出典:2022年版「EF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数」

8.治安が良くなってきている

日本にしろ、シンガポールにしろ、ドバイにしろ、治安のよいところに、投資家のマネーは集まることになります。

フィリピンでは、2016年に就任したドゥテルテ大統領が過激な麻薬撲滅などの犯罪対策を行い、フィリピンの治安は急激に改善されています。また、2024年には、POGOと呼ばれるオンライン・カジノ業も全面禁止にするとのことで、犯罪の撲滅・治安の改善には、とても力を入れている国と言えます。

犯罪率に関する世界的データベース「Numbeo Safety Index 2019」によると、東南アジアで最も安全な都市トップ10位に、フィリピンの4都市(ダバオ、マカティ、イロイロ、セブ)が選定されています。

ただし、完全に治安が良くなっているわけではなく軽微な犯罪(スリ、詐欺、ぼったくり、美人局、置き引き)はまだ残っています。これはエリアによる差があるため、投資をするときは、物件の場所も重要と言えます。

9.現地の視察がしやすい

当然、海外不動産投資でも、現地を見ないで買うのと、現地を見て買うのでは、現地を見た方が成功の確率は上がると考えて良いでしょう。プレビルドだとしても、現地の地理的な特性を肌で体感しない限りは「どこに何があるのか?」正確には把握できないのです。

現地の視察という意味では、日本からの行きやすさも重要です。

エジプト不動産だと、エジプトに行くまでは、直行便で16時間ぐらいかかってしまいます。

フィリピン不動産であれば、4時間~5時間で行けるので、現地に行きやすいというメリットがあります。

フィリピン不動産の不動産投資におけるデメリット・リスク

1.為替リスク

フィリピンペソと日本円の関係は

円安フィリピンペソ高で推移しています。

フィリピンの為替「PHP/JPY」

フィリピンの為替「PHP/USD」

フィリピンペソが上がっているというよりは、円が弱くなっているという状況です。

円安の時にフィリピン不動産を購入し、円高になれば、為替差損が発生します。

為替差損が発生するリスクはあると考える必要があります。

2.ディベロッパーの建設がとん挫するリスク

海外不動産投資では「プレビルド」で新築物件の竣工前の5年以上前から購入することが可能です。

ディベロッパーは、プレビルドで建設前にお金を集めて、その資金で建設費を賄います。

このような仕組みになっているため、資金不足で建設ができなくなった場合には、ディベロッパーが倒産し、プレビルドで支払ったお金が戻ってこないリスクはあります。

このリスクを回避する方法は、信頼できる、実績のある(事業歴や建設実績が多い)現地のディベロッパーを選ぶことが求められます。

3.カントリーリスク

前述したようにフィリピンは、海を隔てて、いろいろな国と対面しており、全体の領有権や領海・排他的経済水域を巡っては中国、ベトナム、台湾、マレーシアと対立を抱えている国です。

また、ミンダナオ島を活動拠点とする南部の武装ムスリム勢力がいて、2017年5月、フィリピン軍は、ミンダナオ島マラウィ市にてアブ・サヤフと市街戦になるなど、カントリーリスクも抱えている国であることは間違えありません。

日本の尖閣諸島と同様に、中国がスカボロー礁やスプラトリー諸島の領有権の主張をするなど、火種はくすぶっている国でもあります。

万が一、戦争にでも発展してしまうと、不動産価格は下落してしまいます。

フィリピン不動産・最新の不動産価格推移データ

フィリピン・マニラのアパート価格推移

(3ベッドルーム・高級コンドミニアム)(PHP/sq. m.)


出典:Global Property Guide 2026年1月最新データ

フィリピン・マニラのアパート価格推移変動率

フィリピン・マニラのアパート価格推移変動率


出典:Global Property Guide 2026年1月最新データ

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フィリピン不動産投資で発生するコスト

※コストは、ディベロッパー、物件、時期によっても違いがあります。あくまでも参考事例として、実際の発生するコストは、その時の不動産会社にヒアリングしましょう。

フィリピン不動産投資で発生するコストには

  • 物件価格
  • 公証役場の認証費用
  • 登記費用
  • 付帯設備費・家具家電費用
  • 共益費・修繕費
  • 火災保険
  • 賃貸管理費
  • 税金(不動産取得税・所得税・固定資産税・印紙税・付加価値税:VAT)

が挙げられます。

物件価格

物件価格は、その販売物件の価格です。

フィリピン不動産では、他の海外不動産投資と同様に「プレビルド」での販売が一般的です。

  • 5年間で半年ごとに10%ずつ払って、5年後に竣工
  • 初回15%、物件完成85%で、5年後に竣工

というようなイメージです。

また、プレビルドの費用の一括払いによる割引もあります。

10%~30%程度の割引があります。

公証役場の認証費用

契約時に必要な契約文章の認証費用です。

1通11,500円で、5通から10通ぐらいの認証が必要になります。

登記費用

登記費用が発生します。

ディベロッパーが登記を行います。登記費用と合わせて、税金が必要になります。

4%~10%程度の手数料をディベロッパーが取得することが多いです。これには印紙税や不動産譲渡税など物件取得に係わる諸経費が含まれています。

税金(付加価値税:VAT)

VAT(付加価値税)です。日本での消費税のようなものです。

フィリピン不動産の場合は、12%です。

付帯設備費・家具家電費用

フィリピン不動産の場合は、家具・家電付きで賃貸に出すのが一般的です。

家具・家電付きの物件でなければ、オーナー側が家具・家電を用意しなければならないのです。100万円程度の初期費用が発生します。

共益費・修繕費

共益費・修繕費(修繕管理費)というのは日本でもある共用施設の維持・管理のための費用です。

賃貸管理費の負担は、物件規模によって、テナント負担か?オーナー負担か?が決められています。

㎡単価で100~150PHPが相場です。

火災保険

火災保険にも加入する必要があります。火災保険料が発生します。評価額の約0.4%程度です。

賃貸管理費

賃貸管理費は、物件を賃貸に貸すときに賃貸管理を行う不動産会社に支払う費用です。家賃の1カ月分です。

税金(不動産譲渡税)

不動産譲渡税は、物件価格の6%です。

不動産移転税は、売買価格・公正市場価格の高い方の0.75%です。

税金(印紙税)

印紙税は、物件価格の2%です。

税金(固定資産税)

固定資産税は、物件価格の0.4%~1.0%です。

税金(特別教育基金)

物件価格の1%程度です。

税金(所得税)

フィリピン非居住の外国人の場合は、賃貸収入の25%です。

フィリピン不動産投資後の利回りシミュレーション

  • 為替 1PHP(フィリピン・ペソ) = 2.5円

という場合に

  • 建物金額:4,000,000PHP(10,000,000円)

と仮定します。

初期費用

  • ディベロッパーの事務手数料(印紙税・譲渡税・移転税):6.5% = 260,000PHP(650,000円)
  • VAT(付加価値税):12.0% = 480,000PHP(1,200,000円)
  • 家具・家電費用 = 400,000PHP(1,000,000円)
  • 公証人費用 = 20,000PHP(50,000円)

想定家賃

  • 1,000万円で購入できる物件の場合、40,000PHPほど

運用時コスト

  • 固定資産税:0.4% = 16,000PHP(40,000円)
  • 特別教育基金税:0.4% = 16,000PHP(40,000円)
  • 賃貸管理費:家賃の10% = 2,000PHP(5,000円)/月
  • 共益費・管理費: = 2,000PHP(5,000円)/月

というコストが想定されます。

収入に関しては、所得税は「外国税額控除」で日本の所得税と相殺できるため、履いて計算します。

概算のシミュレーション

  • 初期コスト合計:5,160,000PHP(12,900,000円)
  • 年間想定賃料:240,000PHP(600,000円)
  • 運用コスト合計:36,000PHP(90,000円)
  • 想定年間収益:204,000PHP(510,000円)

利回り:3.95%

フィリピンの物価(給料・家賃・不動産価格・住宅ローン金利)

フィリピン不動産に投資するうえでは、フィリピンの物価を抑えておく必要があります。

フィリピン物価の中でも、水・レストラン・家賃・不動産価格などを東京と比較しています。また、物価ではありませんが、平均給料・住宅ローン金利の数値も東京と比較しました。

フィリピン(マニラ)と日本(東京)の物価比較

都市/国東京/日本マニラ/フィリピンマニラ/フィリピン
通貨PHPPHP
データ計測日時2026/12026/12026/1
データ計測時点の為替1円2.66円2.66円
物価平均平均(円換算)比率(対東京)
安いレストランでの食事1,200円931円78%
一般的なレストラン・2名・3コース6,600円4,655円71%
マクドナルドのバリューセット750円665円89%
国産生ビール(0.5リットル)600円226円38%
水・ボトル(1.5リットル)129円98円76%
タクシー 1km(通常料金)500円40円8%
ガソリン(1リットル)178円170円96%
シティセンターのアパートメント (1 ベッドルーム)158,384円77,645円49%
アパートメント (1 ベッドルーム) センター外93,938円38,924円41%
市内中心部のアパート購入の平方メートルあたりの価格1,618,828円560,499円35%
センター外のアパート購入の平方メートルあたりの価格792,363円370,184円47%
平均月給(税引後)386,814円79,151円20%
住宅ローン金利 (%)、年間、20 年間固定金利1.63%7.52%469%

フィリピン不動産の買い方

フィリピン不動産に強い日本人スタッフがいる、日本人が運営する不動産会社に依頼するのが一番確実な方法です。

フィリピン不動産は、多くの日本人の不動産会社が進出しています。だからこそ、買い手側(投資家側)のニーズをくみ取って、物件を紹介し、不安を払しょくしてくれる、信頼できる不動産会社を見つける必要があります。

多くの選択肢がある反面、フィリピンで不動産会社が儲かると思って、出てきた新しい会社も少なくありません。ネットワークが少ないと、デメリットも多いので注意が必要です。

フィリピン不動産投資のおすすめエリア

マカティ

マカティは「フィリピンのウォール街」と称され、日系企業、外資大手企業、金融機関が集まるビジネスの中心地です。

東京でいうのであれば「大手町・丸の内」エリアです。

フィリピン経済の中心地にあり、増加傾向が続く外国人駐在員が多くいるため、高級コンドミニアムの需要が高いエリアとなっています。

BGC(ボニファシオ・グローバルシティ地区 (Fort Bonifacio Global City))

マニラのタギッグ市に開発された地区で、開発したのは、フィリピン財閥系ディベロッパー「アヤラ・コーポレーション」です。

富裕層や駐在員家族に向けた高級住宅街として、高層ビルや高層マンションとともに、ショッピングモールなやインターナショナルスクールもある、セレブのエリアです。

日本でいえば「六本木・白金」エリアです。

オルティガス

「マンダルヨン市」「パシッグ市」「ケソン市」に跨るエリアで、マカティに次ぐ、ビジネスエリアです。国内に2か所ある証券取引所の1つがあり、中華系フィリピン企業が上場して本社を構えるエリアで、フィリピン大企業の「サンミゲル」や「ジョリビー」の本社、外資系企業、各種教育機関、複数のショッピングモールや高級ホテルが集まるモダンな街です。

複数のショッピングモールやハイクラスのホテルも集まっており、オフィス需要、住宅需要が望めるエリアと言えます。

日本でいえば「新宿」エリアです。

セブ島

フィリピンの第二都市のセブ島は、日本人にとっては、リゾートのイメージですが、十分に開発された都市でもあります。

リゾートと都市を兼ね備えているため、セカンドハウスとしてのニーズが高いエリアでもあります。

グローバル企業も多く、かつ観光需要も高いエリアで、フィリピンの中心部にあり、移動もしやすいエリアとも言えます。

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フィリピン不動産 最新動向

マクロ環境・金利・為替

  • インフレは「1%台」まで低下してきています
    2025年11月の物価上昇率は前年同月比1.5%と、金融引き締め局面での沈静化がはっきりしています。インフレ鈍化は、家計の購買力回復と不動産需要の下支えになりやすい局面です。
  • 政策金利は利下げが進み、年末時点で4%台半ば
    中央銀行(BSP)は2025年を通じて段階的に利下げを進め、2025年12月11日時点で政策金利(翌日物RRP)4.50%となっています。金利低下は住宅ローン・事業融資の実務金利にも遅れて波及し、取引の「腰折れ」を防ぎやすくなります。
  • 為替は「ペソ安・高止まり」前提で投資判断が必要です
    2026年初の対ドルは、概ね1ドル=50ペソ台後半のレンジで推移しており、輸入建材コストや外貨建て投資家のリターン(円・ドル換算)に影響します。実務では「賃料はペソ、投資原資は外貨」の場合、為替が収益を左右しやすいです。

住宅(分譲・賃貸)

  • (広域)メトロマニラのコンドは在庫圧力が残り、エリアで二極化しています
    2025年Q3時点で、メトロマニラのコンド空室率は約25%と高水準で、ピークは26%台が意識されています。特にBay Area(湾岸)では50%超の高空室が示される一方、マカティ(Makati)/ロックウェル(Rockwell)/オルティガス(Ortigas)などは15%未満と、需給は明確に分かれています。
  • (売買)「売れる物件は売れる」へ。テイクアップが持ち直す局面も出ています
    2025年Q3はコンドの販売(ネット・テイクアップ)が5,900戸と、前期比で大きく改善した動きが報じられています。背景には、デベロッパーの販売条件調整(分割期間延長、完成在庫の条件見直しなど)と、買い手側の「完成品を見て判断」へのシフトが入っています。
  • (賃貸・富裕層エリア)マカティ/タギッグの中上位~ラグジュアリーは堅調です
    マカティ市・タギッグ市(主にBGC)を中心とする中上位~ラグジュアリー賃貸では、2025年Q3の空室率が6.6%まで低下し、賃料はPHP 854.9/㎡/月へ上昇(前期比+10.1%)しています。企業のハイブリッド勤務定着で「職住近接」需要が残り、駐在員・法人需要が下支えしています。
  • (価格)高級帯は小幅上昇で、値崩れより「横ばい~選別」になりやすいです
    同じくマカティ/タギッグの中上位~ラグジュアリーでは、資産価値(キャピタルバリュー)がPHP 305,838/㎡(2025年Q3、前期比+0.5%)と、伸びは緩やかでも上向きを維持しています。
  • (供給)供給は続く一方、遅延も増え「竣工タイミング」が読みづらいです
    2025年Q3はタギッグで1,258戸が竣工した一方、計画変更や工事遅延で完成が2026→2027へ後ろ倒しになった案件も示されています。購入側は「完成・引渡し遅延リスク」と「支払スケジュール」をセットで点検する必要があります。

オフィス

  • (全体)メトロマニラは高空室が続きますが、改善の兆しも混在しています
    コンサル各社の推計では、メトロマニラ全体の空室率は約20%前後と高止まりです(例:2025年Q3で19.8%など)。一方で、需要が強いサブマーケットは埋まりやすく、弱いエリアは賃料調整が続く構図です。
  • (プライム)マカティ&タギッグのグレードAは「実需が回っている」状態です
    マカティ・タギッグのグレードAでは、2025年Q3のネット吸収が+28,700㎡となり、空室率は13.9%まで改善しています。賃料はPHP 1,101.8/㎡/月で横ばい推移とされ、貸主は「賃料を上げる」より「稼働を落とさない」戦略が中心です。
  • (供給)年末に供給がまとまって入るリスクがあります
    2025年Q3は新規供給が遅れた一方で、年末までに約159,000㎡が予定されており、稼働にプレッシャーがかかる可能性があります。リーシングはBPO・金融系が牽引するものの、供給が一度に出ると「インセンティブ競争」が再燃しやすいです。
  • (別ソースの見え方)全体指標は会社により数字がずれますが、方向感は同じです
    例えば別レポートでは、2025年Q3時点で総在庫8.9百万㎡、空室率21.2%、平均賃料PHP 1,012/㎡/月などの推計もあり、共通するのは「プライムは相対的に強く、準プライム以遠は調整」という点です。

リテール・商業

  • (プライム)空室率は改善し、繁忙期に向けて出店が戻っています
    メトロマニラのプライム小売では、2025年Q3のネット吸収が+51,000㎡とプラスに転じ、空室率は6.7%まで改善しています。F&Bの出店が目立ち、イベント・体験型の集客が強いモールが優位です。
  • 賃料は「上げないが下げすぎない」水準で、テナント誘致が最優先です
    2025年Q3の平均賃料はPHP 1,759/㎡/月で横ばいとされ、運営側は条件面(内装支援、段階賃料、歩合要素など)で調整しやすい局面です。
  • 年末までに追加供給が控え、空室が再び動く可能性があります
    2025年末までに約120,000㎡の追加供給が予定されており、出店が追いつかない場合は空室率が再上昇し得ます。

ホテル・観光

  • (稼働)メトロマニラは高稼働で推移しています
    2025年Q3のホテル稼働率は79.5%で、前年比でも改善しています。稼働と単価の両面でRevPARが伸びたとされ、上位グレードは底堅い局面です。
  • (客室単価)平均客室単価はおおむね横ばい圏で、セグメントで差が出ています
    2025年Q3の平均客室単価はPHP 7,931で、前期比は小幅上昇(+0.2%)ながら、前年比では小幅低下(-0.5%)とされています。ラグジュアリー・アップスケールは相対的に強いです。
  • (観光需要)訪問者数は伸び悩み、回復ドライバーが「中国」になっています
    2025年1~9月の国際観光客は390万人で、前年同期比-3.5%と減少しています。主要市場は韓国・米国・日本で、日本は8.0%の比率とされています。中国需要の回復を狙い、中国向けeビザ(14日)を導入し、入国空港をNAIA/マクタン・セブに限定する運用が示されています。
  • (供給)新規供給が増え、選別が進みます
    年末までに約1,000室、2026年には約3,800室の新規供給が見込まれ、需要の伸び次第では競争が強まります。外資ブランドの開業計画が多い点は強気材料ですが、立地・ブランド・運営力で差が出やすいです。

物流・工業(倉庫・工業団地)

  • 需要は「EC・3PL・製造回帰(China+1)」が軸で、回廊型に集積します
    需要の中心は、首都圏近郊の幹線回廊(例:北はブラカン/パンパンガ、南はカビテ/ラグナ/バタンガス)に寄りやすく、港湾・空港アクセスと人材確保が評価軸になっています。
  • 物件スペックの標準が上がり、古い倉庫ほど条件調整が必要です
    高天井・大型ドック・スプリンクラー・床荷重など「現代仕様」への要求が強く、古いストックは賃料ではなく改修負担(CAPEX)で差が出ます。新設は建設コストの影響を受けやすく、契約はインデックス要素を入れるケースが増えています。

REIT・資本市場

  • REITは「四半期配当」を維持しやすく、金利低下は相対的に追い風です
    例えばAREITは2025年の四半期配当として1口あたりPHP 0.62(記録日:2025/11/26、支払日:2025/12/12)が開示されています。利下げ局面では、配当利回りの相対魅力が意識されやすくなります。
  • 配当実務は「PSE開示ベースで継続」が確認でき、安定性が評価軸です
    REITを含む上場企業の配当は、PSE側の開示でも日次で更新されており、投資家は「減配リスク」より「スポンサーの資産注入余地」と「稼働率の耐性」を見にいくフェーズです。

制度・規制トピック(外国人投資の実務に直結)

  • 外国人の土地「所有」は依然難しい一方、長期賃借の魅力が増しています
    2025年9月に、外国投資家が私有地を借りられる上限が最長99年へ拡大する法整備が報じられています。工業・商業の長期プロジェクト(工場、工業団地等)の投資前提が改善しやすいです。
  • コンド購入は「40%ルール」が基本線です
    外国人はコンドユニットを保有可能ですが、原則としてプロジェクト全体で外国人持分が40%を超えない枠組みが前提です。購入時は、対象棟の外資枠が埋まっていないかが実務上の最初のチェックポイントになります。

投資家への示唆(セグメント別)

  • 住宅(分譲)
    メトロマニラ全体は在庫が重く、「エリア選別+出口戦略(賃貸が回るか)」が必須です。湾岸(Bay Area)のような高空室は価格調整・賃料調整が長引きやすく、マカティ/BGC周辺の「法人賃貸が強い帯」で相対的に安定しやすいです。
  • 住宅(賃貸)
    高級帯は、2025年Q3に賃料上昇(PHP 854.9/㎡/月)が確認され、空室も低めです。法人需要がある立地(マカティ/BGC)に寄せるほど「賃料の下方硬直性」が期待できます。
  • オフィス
    需給調整は続きますが、プライムは空室13.9%まで改善する一方、全体は20%前後と重いです。投資・賃貸とも、グレードA・省エネ性能・BCP対応など「質」を揃えた物件が勝ちやすい局面です。
  • リテール
    空室は改善(6.7%)し、繁忙期の出店で吸収もプラスです。強いのはF&B・体験型で、モール側はテナントミックス再編の巧拙が収益を分けます。
  • ホテル
    高稼働(79.5%)の一方で供給増が控えます。ブランド力・宴会需要・MICE導線・立地で二極化しやすく、2026年は「増室による競争激化」と「中国需要回復の有無」が収益を左右しやすいです。
  • 物流・工業
    産業回廊への集積が続く前提で、港・空港・高速道路アクセス、電力・水、労働力の取りやすさが最重要です。外資は99年賃借の整備で「長期前提の投資」がしやすくなる余地があります。

リスク・留意点

  • 在庫圧力(住宅):空室率25%前後の市場では、想定賃料・想定売却価格が下振れしやすいです。
  • 供給波(オフィス・商業・ホテル):年末・翌年に供給がまとまると、賃料よりも「フリーレント・内装支援」など条件競争になりやすいです。
  • 為替(外貨投資家):ペソ建てキャッシュフローと外貨建て原資のミスマッチで、為替が利回りを左右します。
  • 引渡し遅延(住宅):完成が後ろ倒しになる事例があり、資金拘束・賃貸開始時期に影響します。

まとめ

2026/1/5時点のフィリピン不動産は、金利低下(BSP 4.50%)とインフレ沈静化(1%台)を追い風にしつつも、セクターごとに景色が違います。住宅は「広域では在庫重いが、マカティ/BGCの賃貸は堅調」、オフィスは「全体は高空室だがプライムは改善」、リテールは「繁忙期需要で吸収が戻る」、ホテルは「高稼働だが供給増で選別強化」という整理です。制度面では99年賃借の整備が中長期の外資投資に効きやすく、実務では「エリア選別・需給(供給予定)・為替」を前提に、守れるシナリオで組むことが重要です。

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