世界には、水道水を日常的にそのまま飲める国がある一方、旅行者にはミネラルウォーターの利用が推奨される国もあります。

海外旅行をするとき、

  • 水道水をそのまま飲んでも大丈夫なのか
  • 日本の水道水は世界的に見てどのくらい安全なのか
  • 安全な飲料水を利用できる国はどこなのか
  • 国によって水の安全性に差があるのはなぜなのか

と気になる人も多いでしょう。

このページでは、世界各国の飲料水環境を比較するため、**World Bankが公開している「安全に管理された飲料水サービスを利用する人口の割合」**をもとにランキングを作成しています。

データの原典はWHOとUNICEFによるJoint Monitoring Programme(JMP)です。

ただし、この統計は「旅行者がホテルやレストランの蛇口から出る水をそのまま飲める国」を直接調査したものではありません。そのため、このページでは「水道水が飲める国」を厳密に判定するランキングではなく、安全性の高い飲料水を利用できる環境がどの程度整っているかを国別に比較する指標として紹介します。

世界の水道水が飲める国ランキング

世界各国について、安全に管理された飲料水サービスを利用している人口割合を比較したランキングです。数値が100%に近いほど、国民の多くが一定の安全基準を満たした飲料水サービスを利用できる環境にあることを示します。

※World Bankの「People using safely managed drinking water services (% of population)」をもとにしています。※データの原典はWHO/UNICEF Joint Monitoring Programme for Water Supply, Sanitation and Hygieneです。※国によってデータの最新年が異なる場合があります。※同じ数値の国は同順位になる場合があります。※この数値は「国内すべての蛇口から出る水を旅行者が直接飲める割合」ではありません。

水道水が飲める国ランキング

順位 国・地域 安全に管理された飲料水サービス利用率 データ年
1位 アイスランド 100.0% 2024年
1位 クウェート 100.0% 2024年
1位 サンマリノ 100.0% 2024年
1位 シンガポール 100.0% 2024年
1位 ジブラルタル 100.0% 2024年
1位 ニュージーランド 100.0% 2024年
1位 ハンガリー 100.0% 2024年
1位 モナコ 100.0% 2024年
1位 リヒテンシュタイン 100.0% 2024年
1位 中華人民共和国マカオ特別行政区 100.0% 2024年
1位 中華人民共和国香港特別行政区 100.0% 2024年
12位 オランダ 100.0% 2024年
13位 デンマーク 99.9% 2024年
14位 ドイツ 99.9% 2024年
15位 マン島 99.9% 2024年
16位 マルタ 99.8% 2024年
17位 イギリス 99.8% 2024年
18位 スウェーデン 99.8% 2024年
19位 キプロス 99.7% 2024年
20位 フランス 99.7% 2024年
21位 ルクセンブルク 99.7% 2024年
22位 フィンランド 99.6% 2024年
23位 スロベニア 99.6% 2024年
24位 スロバキア 99.6% 2024年
25位 ベルギー 99.5% 2024年
26位 イスラエル 99.5% 2024年
27位 スペイン 99.5% 2024年
28位 韓国 99.3% 2024年
29位 ノルウェー 99.1% 2024年
30位 エストニア 98.9% 2024年
31位 プエルトリコ 98.9% 2024年
32位 バーレーン 98.9% 2024年
33位 オーストリア 98.9% 2024年
34位 日本 98.7% 2024年
35位 米領ヴァージン諸島 98.7% 2024年
36位 アラブ首長国連邦 98.6% 2024年
37位 チェコ 98.1% 2024年
38位 チリ 97.8% 2024年
39位 アメリカ合衆国 97.6% 2024年
40位 ラトビア 97.0% 2024年
41位 カナダ 96.9% 2024年
42位 ニューカレドニア 96.9% 2024年
43位 イタリア 96.8% 2024年
44位 リトアニア 96.7% 2024年
45位 スイス 96.7% 2024年
46位 ギリシャ 96.7% 2024年
47位 サン・マルタン 96.6% 2024年
48位 ブルガリア 96.2% 2024年
49位 アイルランド 96.1% 2024年
50位 カタール 95.3% 2024年
51位 ポルトガル 95.2% 2024年
52位 トルクメニスタン 94.9% 2024年
53位 マレーシア 94.7% 2024年
54位 イラン 94.4% 2024年
55位 グアム 94.0% 2024年
56位 ベラルーシ 93.1% 2024年
57位 カザフスタン 91.5% 2024年
58位 オマーン 91.1% 2024年
59位 パラオ 90.8% 2024年
60位 アンドラ 90.6% 2024年
61位 米領サモア 90.5% 2024年
62位 仏領ポリネシア 90.4% 2024年
63位 グレナダ 89.9% 2017年
64位 ヨルダン 89.0% 2024年
65位 ポーランド 88.7% 2024年
66位 ブラジル 88.6% 2024年
67位 ウクライナ 87.9% 2024年
68位 クロアチア 87.3% 2024年
69位 ボスニア・ヘルツェゴビナ 86.4% 2024年
70位 モンテネグロ 85.5% 2024年
71位 ルーマニア 82.2% 2024年
72位 アルメニア 82.1% 2024年
73位 ウズベキスタン 81.9% 2024年
74位 北マリアナ諸島 81.5% 2024年
75位 北マケドニア 80.8% 2024年
76位 パレスチナ自治区 80.6% 2024年
77位 コスタリカ 80.5% 2024年
78位 モロッコ 80.0% 2024年
79位 エジプト 78.9% 2024年
80位 インド 76.4% 2024年
81位 ロシア 76.3% 2024年
82位 モルドバ 75.8% 2024年
83位 セルビア 75.0% 2024年
84位 コロンビア 74.3% 2024年
85位 キルギス 73.9% 2024年
86位 アルバニア 70.8% 2024年
87位 ジョージア 70.5% 2024年
88位 エクアドル 69.9% 2024年
89位 トリニダード・トバゴ 69.4% 2024年
90位 アルジェリア 69.0% 2024年
91位 南アフリカ 68.0% 2024年
92位 ガイアナ 67.2% 2024年
93位 北朝鮮 66.6% 2023年
94位 ブータン 65.6% 2024年
95位 ホンジュラス 65.5% 2024年
96位 タジキスタン 65.1% 2024年
97位 チュニジア 65.0% 2024年
98位 セーシェル 64.7% 2024年
99位 パラグアイ 64.4% 2024年
100位 ボツワナ 63.3% 2024年
101位 サモア 62.5% 2024年
102位 イラク 59.8% 2024年
103位 ミャンマー (ビルマ) 59.7% 2024年
104位 バングラデシュ 59.1% 2024年
105位 ベトナム 58.6% 2024年
106位 アゼルバイジャン 57.8% 2024年
107位 スリナム 55.8% 2024年
108位 ペルー 49.4% 2024年
109位 グアテマラ 48.8% 2024年
110位 フィリピン 48.5% 2024年
111位 ガンビア 48.2% 2024年
112位 レバノン 47.7% 2024年
113位 タークス・カイコス諸島 47.1% 2024年
114位 スリランカ 46.9% 2024年
115位 コンゴ共和国(ブラザビル) 45.9% 2021年
116位 ドミニカ共和国 45.3% 2024年
117位 パキスタン 45.0% 2024年
118位 モンゴル 43.4% 2024年
119位 メキシコ 43.0% 2024年
120位 ガーナ 42.9% 2024年
121位 フィジー 42.1% 2024年
122位 エスワティニ 38.2% 2024年
123位 サントメ・プリンシペ 36.7% 2024年
124位 コートジボワール 36.4% 2024年
125位 ラオス 35.2% 2024年
126位 タンザニア 31.3% 2024年
127位 レソト 31.3% 2024年
128位 アフガニスタン 30.6% 2024年
129位 インドネシア 30.5% 2024年
130位 カンボジア 30.0% 2024年
131位 ナイジェリア 29.9% 2024年
132位 トンガ 29.6% 2024年
133位 モザンビーク 27.5% 2024年
134位 セネガル 27.2% 2024年
135位 ジンバブエ 25.5% 2024年
136位 ギニアビサウ 24.0% 2024年
137位 マダガスカル 22.1% 2024年
138位 トーゴ 20.5% 2024年
139位 バヌアツ 19.2% 2024年
140位 ナウル 18.7% 2024年
141位 マラウイ 18.2% 2024年
142位 ウガンダ 18.1% 2024年
143位 ベナン 17.7% 2024年
144位 ネパール 16.5% 2024年
145位 キリバス 15.1% 2024年
146位 エチオピア 13.5% 2024年
147位 コンゴ民主共和国(キンシャサ) 11.9% 2024年
148位 シエラレオネ 10.9% 2024年
149位 ツバル 8.7% 2024年
150位 チャド 6.3% 2024年
151位 中央アフリカ共和国 6.2% 2024年

このランキングは、水道水を直接飲める国を旅行者向けに保証するものではありません。WHO/UNICEF JMPの「安全に管理された飲料水サービス」の国別普及率を比較しています。この指標には、敷地内で利用でき、必要なときに使え、糞便性・主要化学物質による汚染がない改善された飲料水源が含まれ、必ずしも各家庭の水道だけを意味しません。

出典: World Bank / WHO・UNICEF Joint Monitoring Programme(Indicator: SH.H2O.SMDW.ZS、CC BY 4.0) / データ取得確認: 2026年8月19日 10:51

ランキング上位には、水道・浄水施設や水質管理などの飲料水インフラが広く普及している国が並びます。一方で、同じ国でも都市部と地方、建物、水道設備などによって水質環境が異なる場合があります。そのため、ランキング上位の国だからといって、すべての場所の水道水を無条件に飲めるという意味ではありません。

水道水が飲める国ランキングのデータについて

ランキングでは、World Bankが公開している安全に管理された飲料水サービスを利用する人口割合を使用しています。

英語では、

People using safely managed drinking water services (% of population)

と表記され、World Bankの指標コードは、SH.H2O.SMDW.ZSです。

WHOとUNICEFのJoint Monitoring Programmeでは、安全に管理された飲料水サービスについて、改善された飲料水源を利用しており、

  • 敷地内で利用できる
  • 必要なときに利用できる
  • 糞便性汚染がない
  • 主要な化学物質による汚染がない

という条件を満たすものとして定義しています。

つまり、単に水道設備が存在しているかではなく、水へのアクセスと安全性の両方を考慮した指標です。ランキングでは各国について取得できる最新の公表値を使用するため、すべての国のデータ年が完全に同じになるとは限りません。

このページでいう水道水が飲める国とは

「水道水が飲める国」という言葉には、世界共通の明確なランキング基準があるわけではありません。

たとえば、「安全な飲み水が利用できること」と、「旅行者がホテルの蛇口から出る水をそのまま飲めること」は同じではありません。安全な飲料水には、水道のほかにも条件を満たした井戸などの改善された水源が含まれる場合があります。

さらに、水道水の品質は、

  • 浄水場での処理
  • 水道管の状態
  • 建物内部の配管
  • 貯水槽
  • 地域
  • 季節
  • 災害や断水
  • 水質管理制度

などによって変化することがあります。

そのため、このランキングは「この国ならどこの水道水でも飲める」と保証するものではありません。安全な飲料水を利用できる人口が多い国を比較するランキングとして利用してください。

日本の水道水は世界でどの位置?

日本は、世界的に見ても安全な飲料水を利用できる人口割合が非常に高い国の一つです。

World Bankが掲載するWHO/UNICEF JMPのデータでは、日本の2024年の「安全に管理された飲料水サービスを利用する人口割合」は**約99%**となっています。

日本では、水道水を蛇口から直接飲むことが一般的です。

ただし、世界ランキングでは100%または100%に近い国が複数存在するため、わずかな数値差によって順位が変わります。また、データの更新によって順位が変動する可能性があります。最新の日本の順位については、上のランキング表で確認してください。

水道水を安全に利用できる国の特徴

安全な飲料水を多くの人が利用できる国には、いくつかの共通する要素があります。

浄水設備が整備されている

河川、湖、地下水などから取水した水を安全に利用するためには、浄水処理が必要です。水中の濁りや微生物などを除去し、必要に応じて消毒を行ったうえで家庭などへ供給します。浄水施設が広い地域に整備されている国ほど、多くの住民が安定して安全な飲料水を利用しやすくなります。

水道網が広く普及している

安全な水を作るだけではなく、それを家庭まで届ける設備も重要です。都市部だけでなく地方まで水道や安全な飲料水設備が普及しているかどうかによって、国全体の飲料水サービス利用率は変わります。

水質管理が行われている

飲料水は見た目が透明でも、安全とは限りません。細菌などによる微生物汚染や、化学物質による汚染がないかを継続的に管理することが重要です。WHO/UNICEF JMPのSafely managed drinking waterでは、水源へのアクセスだけではなく、糞便性汚染や主要な化学物質による汚染がないことも条件に含まれています。

安定して水を利用できる

安全な水源が存在していても、必要なときに水を利用できなければ十分な飲料水サービスとはいえません。断水が頻繁に発生する地域などでは、安全な水へのアクセスが制限されることがあります。そのため、飲料水インフラでは水質だけではなく、安定供給も重要になります。

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