世界幸福度ランキング／最新データ・基準・計算方法解説

海外不動産投資、または海外への移住を検討されている方は「その国の人々が幸せを感じているのか？」という点も、知っておくべきデータの一つと言えます。移住するのであれば、幸福度が高い国に移住した方が幸せになれる可能性は高いと推測できるからです。また、平均寿命やGDP、腐敗の少なさなどは、投資先として海外の国を選ぶうえでも、重要な指標となります。

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世界幸福度ランキングとは

世界幸福度ランキング（World Happiness Report・世界幸福度レポート）は、アメリカの世論調査やコンサルティングを行うギャラップ（Gallup, Inc.）による世論調査レポートのことです。世界幸福度レポート）は、ギャラップ、オックスフォード・ウェルビーイング・リサーチ・センター、国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク、および世界幸福度レポート編集委員会の共同事業です。

世界幸福度ランキングのデータサンプル数

各国の典型的な年間サンプル数は、1,000人です。最新かつ確実な評価を提供するために、直近3年間の回答を使用しているため、3年間で3,000人の回答データということになります。

世界幸福度ランキングの計算方法

評価は、10段階で構成されています。

可能な限り最高の人生を10、最悪の人生を0とし、回答者に自分の人生が0から10のどの段階にあるかを評価してもらいます。得られた回答の過去3年間の平均値をスコアとし、ランク付けをしています。

GDPレベル（Log GDP per capita）：一人あたりGDP（対数）
平均寿命（Healthy life expectancy）：新生児の平均余命
他人への寛容さ・ボランティア活動（Generosity）：「過去1カ月にいくら募金しましたか？」という問いを一人あたりGDPで回帰した際の割合
社会的支援・周囲のサポート（Social support）：「困ったときに助けてくれるものと信頼できる親類や友人がいますか？」という問いに「yes」と答えた人の割合
人生の自由度（Freedom to make life choices）：「あなた自身の人生における選択の自由について、満足ですか？」という問いに「yes」と答えた人の割合
国への信頼度・腐敗の少なさ（Perceptions of corruption）：「あなたの国の政府に汚職／腐敗が蔓延していますか？」「ビジネスに汚職／腐敗が蔓延していますか？」という問いに「yes」と答えた人の割合の平均

上記の6つの指標に「Dystopia + residual」という値を加えて、「幸福度（score）」が計算されます。

「Dystopia + residual」は、世界で最も幸福でない人々が住む架空の国「ディストピア（Dystopia）」があると仮定した場合に、直線方程式を作ると、ある国の幸福度がどの程度になるかを予測できます。しかし、多くの場合は、この方程式モデルから、外れてしまう位置に調査データではなってしまいます。この差を「残差（Residual）」と呼んでいます。残差（Residual）がプラスの場合は、何らかの理由でモデルの予測よりも幸福度が高いことを意味し、残差がマイナスの場合は、何らかの理由で幸福度が低いことを意味します。残差がゼロの場合は、モデルが予測したとおりの幸福度であることを意味します。方程式モデルとの差を調整するのが「Dystopia + residual」という値です。