「ニュージーランド不動産って買えるですか?」
「ニュージーランド不動産投資ってどうなんですか?」

ニュージーランド不動産の購入、ニュージーランド不動産投資を検討している方もいるかと思います。今回は、ニュージーランド不動産投資、ニュージーランド不動産の買い方・メリットデメリット・リスク・利回り・税金まで、徹底的に検証したいと思います。

そもそも、ニュージーランド不動産は、日本在住の日本人が買えるの?

条件付きですが、条件をクリアできる物件であれば、買えます。

海外投資法(Overseas Investment Act)

ニュージーランドでは、不動産購入に関して海外からの投資家に対して一定の制限があります。主なポイントは以下の通りです:

居住用不動産(住宅)

2018年以降、ニュージーランド国外の居住者が既存の住宅を購入することは原則禁止されています。ただし、例外として特定の条件を満たす場合(例えば、開発用の土地を購入して新しい住宅を建設する場合)には許可が下りる可能性があります。

ニュージーランドの中古住宅購入規制について

2018年8月22日、ニュージーランドで「海外投資法改正法2018(Overseas Investment Amendment Act 2018)」が成立し、2018年10月22日から施行されました。

法律のポイント:非居住外国人による中古住宅の購入禁止

ニュージーランド国民または永住権保持者以外の人が、中古住宅を購入することができなくなります。ワークビザや学生ビザで滞在している人も購入禁止の対象です。

ただし、ニュージーランド国民やシンガポール国民は、自由貿易協定(FTA)の特例により、この規制の対象外です。

ニュージーランド政府は、住宅価格の高騰が国民の住宅購入を困難にしていると判断しました。この法律は、住宅市場を国際市場ではなく国内市場として管理することで、国民が住宅を購入しやすくすることを目指しています。

元々の海外投資法では、水源や広大な土地の購入、または外国人投資が1億ニュージーランドドル(約74億円)を超える場合に、国土情報省の海外投資局(OIO)による審査が必要でした。今回の改正により、中古住宅も審査対象に含まれることになりました。

非居住外国人による中古住宅購入が禁止されることで、ニュージーランド国民が住宅を購入しやすい環境を作ることを目的としています。規制は一部の自由貿易協定加盟国(ニュージーランド、シンガポール)には適用されません。

一方で、外国人による住宅購入の割合は全体の3.3%程度と少なく、野党は法律の実効性に疑問を呈しています。この法律は、住宅市場の安定化と国民の住宅所有を促進する一方で、外国からの投資を制限する新たな規制として注目されています。

商業用不動産や農地

商業用不動産や農地などは、別途許可が必要な場合がありますが、居住用不動産に比べ規制は緩やかです。

つまり

  • ニュージーランド在住の日本人 → 居住用不動産の購入が可能
  • ニュージーランド非在住の日本人 → 居住用不動産の購入が不可

ということです。

しかし、この「海外投資法」は、商業用不動産や農地は非対応です。

例えば、短期滞在用の宿泊施設として購入できる物件であれば、ニュージーランド非在住の日本人でも、ニュージーランド不動産を購入することができるのです。

ニュージーランド不動産を購入したいニュージーランド非在住の投資ニーズに合わせて、商業用で売買できる物件のニーズがニュージーランドでは高まっています。

ニュージーランドという国とは?

概要

投資先ニュージーランド不動産
国名ニュージーランド
面積(k㎡)270,467k㎡
日本との比較0.7倍
人口5,005,882
日本との比較0.04倍
首都ウェリントン
民族
言語英語、マオリ語
宗教キリスト教32.3%、無宗教51.5%
通貨ニュージーランドドル(NZD)
政策立憲君主国
主要産業乳製品、肉類、木材・木製品、果実類、水産品、ワイン、羊毛類
日本からの移動時間10.5時間
為替変動相場制
格付けS&P AA
フィッチ AA
ムーディーズ Aaa

ニュージーランドは、オセアニアに位置する島国で、南西太平洋に浮かぶ北島と南島、そして多くの小さな島々から成り立っています。首都はウェリントンで、最大の都市はオークランドです。豊かな自然環境と温暖な気候に恵まれ、観光や農業が盛んな国です。

日本人からすれば「羊」「ラグビー」「ロード・オブ・ザ・リング」などのイメージが強く、雄大な自然やアウトドアアクティビティが楽しめる国という印象があります。世界的にも、治安の良さや教育水準の高さ、自然景観の美しさから、観光地や移住先として人気があります。

国土は日本の約70%の面積ですが、人口は約500万人と少なく、都市部よりも自然豊かな地域が広がっています。特に、南島は雄大な山脈や氷河湖があり、北島には活火山や温泉地が点在しています。地震が多い地域でもありますが、自然と共生するライフスタイルが特徴です。

気候は地域によって異なりますが、概ね温暖で過ごしやすく、夏の平均気温は20~25℃、冬は10℃前後です。四季があるものの、日本ほどの寒暖差は少なく、過ごしやすい気候です。

経済

ニュージーランドの経済は農業、畜産業、観光業が中心です。特に乳製品(粉ミルクやバター)、羊毛、肉類、ワインなどの農産物が主要な輸出品です。自由貿易を積極的に推進しており、オーストラリアや中国、日本などと自由貿易協定(FTA)を結んでいます。

観光業も経済の重要な柱であり、美しい自然環境を求めて世界中から多くの観光客が訪れます。映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』のロケ地としても有名で、映画ツーリズムも盛んです。

経済は安定しており、政治的にも安定した民主主義国家で、ビジネス環境も整備されています。透明性の高い経済システムや法制度が整っており、外国人投資家にとっても安心して投資できる環境が整っています。

ニュージーランドの名目GDPは、2023年時点で約2500億ドルで、世界ランキングでは50位前後です。人口規模に対して安定した経済成長を遂げており、1人当たりのGDPは比較的高い水準を維持しています。

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