りそな銀行の口座から海外へお金を送ろうとすると、ほかの大手銀行と同じつもりでは進みません。りそなグループアプリの海外送金サービスは停止中で、インターネットバンキングのマイゲートにも海外送金のメニューがありません。個人が使えるのは、Webで内容を登録してから窓口へ出向く「海外送金事前申込みサービス」だけです。2026年10月28日に、りそな銀行の海外送金ページ・事前申込みサービスのページ・手数料情報のページを開き、いくらかかって何日前に動けばいいのかを整理しました。
この記事で確かめたこと
- りそな銀行の海外送金ページには「りそなグループアプリ海外送金サービスは取扱いを長期間停止しております。再開のめどは立っておりません」と赤字で出ています。
- 個人向けの経路は「海外送金事前申込みサービス」の1本です。Webで登録し、銀行からの電話を受けてから来店します。
- 取扱手数料は海外向7,500円・国内向4,500円。これに加えてリフティングチャージ(0.05%・最低2,500円)と、先方手数料を自分が負うときのペイメントコミッション2,500円がかかります。
- 申込は来店日・送金希望日の1か月前から3営業日前まで。至急扱いはできません。
- 取扱通貨は日本円を含めて19種類。送金レートは送金取組日の店頭TTSレートです。
- 受け取り側も有料で、外貨受け円貨払いで円換算75万円以下なら少額取引手数料1,500円が足されます。
アプリでもマイゲートでも送れない
海外送金ページを開くと、本文より先に赤い文字の告知が出ます。りそなグループアプリの海外送金サービスは取扱いを長期間停止していて、再開のめどは立っていないという内容です。そのうえで「海外送金をご希望の方は、『海外送金事前申込みサービス』のご利用をご検討ください」と案内されています。

同じページには「店頭での書面による外国送金依頼書の受付は、原則終了しました」とも書かれています。紙で頼む方法とアプリの両方が無くなり、Webで事前に登録してから窓口へ行く形に一本化された、という読み方になります。
りそなで海外送金を頼む経路
りそなグループアプリ
海外送金サービスは取扱いを長期間停止。再開のめどは立っていないとページに明記されている。
マイゲート
海外の金融機関あての送金メニューは無い。外国為替取扱店の窓口での手続きになる。
海外送金事前申込みサービス
Webで申込内容を登録し、銀行の確認の電話を受けてから来店する。個人が使えるのはこの経路。
かかるお金は3つに分かれる
りそなの手数料情報のページは、外国為替送金関係手数料を「送金手数料」「関係銀行手数料」「リフティングチャージ」の3つに分けて載せています。表示はいずれも消費税等込みです。海外へ送る場合は次のようになります。
| 項目 | 金額 | かかる条件 |
|---|---|---|
| 送金手数料(電信送金) | 7,500円 | 1件あたり。事前申込みサービスのページでは「取扱手数料 海外向7,500円」と表記 |
| 関係銀行手数料 | 2,500円 | 海外での手数料を依頼人が負担する場合。先方の手数料が4,000円を超えると、2,500円との差額を追加で負担する |
| リフティングチャージ(外貨・外貨) | 送金額の1/20% 最低2,500円 |
送金する通貨と支払う通貨が同じとき |
| リフティングチャージ(円貨・円貨) | 送金額の1/20% 最低2,500円 |
円のまま送るとき |
1/20%は0.05%のことです。最低額が2,500円なので、送金額が500万円までは一律2,500円、それを超えると0.05%が効いてきます。たとえば1,000万円を円のまま送れば5,000円です。先方の手数料まで自分で負担する設定にすると、送金手数料7,500円+関係銀行手数料2,500円+リフティングチャージ2,500円で、最低でも12,500円が出ていく計算になります。
| 送金額 | 0.05%の額 | 実際にかかる額 | 手数料3つの合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 250円 | 2,500円 | 12,500円 |
| 100万円 | 500円 | 2,500円 | 12,500円 |
| 500万円 | 2,500円 | 2,500円 | 12,500円 |
| 1,000万円 | 5,000円 | 5,000円 | 15,000円 |
| 3,000万円 | 15,000円 | 15,000円 | 25,000円 |
この3つのほかに、為替レートの差があります。事前申込みサービスのページは「送金レートは送金取組日の店頭TTSレート」と書いています。申込の日ではなく、銀行が送金を取り組む日のレートが使われるので、申込から数日あく分だけレートは動きます。
手数料の総額だけを見て比べると、この差を取りこぼします。海外送金の手数料は何にいくらかかる?で、5つの費用に分けた見方を整理しています。
事前申込みサービスの条件
使えるのはりそな銀行の口座を持っている人で、インターネット専用支店(アルファ支店・ベータ支店)の口座は対象外です。利用時間は平日8時から23時まで。土日祝・振替休日のほか、12月31日から1月3日、5月3日から5月5日は使えません。

| 地域 | 通貨 |
|---|---|
| 日本・北米 | 日本円/米ドル/カナダドル |
| 欧州 | ユーロ/英ポンド/スイスフラン/スウェーデンクローネ/デンマーククローネ/ノルウェークローネ |
| アジア | 香港ドル/シンガポールドル/タイバーツ/韓国ウォン/インドネシアルピア/フィリピンペソ/インドルピー |
| オセアニア・中南米 | オーストラリアドル/ニュージーランドドル/メキシコペソ |
海外の不動産でよく出てくる通貨のうち、UAEディルハム・トルコリラ・ポーランドズロチ・チェココルナ・ハンガリーフォリントは一覧にありません。現地通貨で払う契約になっているときは、通貨が扱えるかを先に確かめる必要があります。
日程は3営業日前が下限
りそなの案内では、来店日と送金希望日の1か月前から3営業日前までに入力を終えることとされています。申込順に内容を確認し、確認が済んだ時点で取引店から電話がかかってきます。対応時間は銀行営業日の9時から17時です。
申込から送金までの流れ
Webで事前申込
パソコン・タブレット・スマートフォンから送金内容を登録する。来店日・送金希望日の1か月前〜3営業日前までに入力を完了させる。
銀行から電話で可否の連絡
銀行が内容を確認し、送金できるかを電話で知らせる。送金できる場合は来店予約をする。
来店して手続き
営業店への来店は送金希望日の前営業日までに済ませる。海外向の送金では個人番号の届出が必要。
送金取組日のTTSで送られる
レートは送金取組日の店頭TTSレート。申込日のレートではない。
申込のときには、送金内容の分かる資料(請求書など)と、受取人の銀行名・支店名・口座番号を必ず添付します。至急の申込はこのサービスでは受け付けておらず、送金希望日までが3営業日未満の場合は受けられないと明記されています。日数の考え方は海外送金は何日かかる?にまとめています。
ほかの大手銀行と並べる
りそなの特徴は、金額よりも窓口へ行かなければならないという点にあります。当サイトが各行の公表ページで確認した範囲では、ネットだけで完結できる銀行のほうが多数派です。
| 銀行 | ネットで完結 | ネット経由の送金手数料 | 窓口の送金手数料 |
|---|---|---|---|
| りそな銀行 | できない(来店が必要) | — | 7,500円 |
| みずほ銀行 | できる(アプリ) | 5,000円 | 8,000円から |
| 三菱UFJ銀行 | できる(ダイレクト) | 2,500円から | 7,000円 |
| 三井住友銀行 | できる(SMBCダイレクト) | 3,000円 | 7,000円 |
| ゆうちょ銀行 | できる(Web専用) | 3,000円 | 窓口では頼めない |
| 楽天銀行 | できる | 750円(外貨建) | — |
表の金額は送金手数料だけで、リフティングチャージや中継銀行の費用は別です。りそなを使う理由になるのは、すでにりそなに口座があり、窓口で書類を見せながら進めたい場合です。金額だけで選ぶなら、同じ3つの費用の構造を持つ他行や、構造そのものが違う送金事業者を比べるほうが早くなります。
受け取るときも有料
海外から自分のりそな口座へ送られてきたときにも費用がかかります。リフティングチャージが送金額の1/20%・最低2,500円で、これに加えて外貨で受けて円で受け取る場合、円換算額が750,000円以下なら少額取引手数料1,500円が足されます。円換算には日本銀行が公示する報告省令レートが使われます。
| 項目 | 金額 | 条件 |
|---|---|---|
| リフティングチャージ(外貨・外貨) | 1/20%・最低2,500円 | 受け取り時 |
| リフティングチャージ(円貨・円貨) | 1/20%・最低2,500円 | 受け取り時 |
| 少額取引手数料 | 1,500円 | 外貨受け円貨払いで、円換算額が750,000円以下のとき |
| 国内外貨建被仕向送金 | 条件により無料 | 同一名義からの送金で、全額を外貨預金へ入金する場合 |
申し込む前に知っておくこと
りそなのページに並んでいる注意書きのうち、海外不動産や留学の送金で効いてくるものを挙げます。海外向の送金には個人番号の届出が必要で、これが済んでいないと手続きが止まります。外国為替及び外国貿易法・米国OFAC規制・犯罪による収益の移転防止に関する法律などに抵触する、または抵触する可能性があると銀行が判断した場合は、送金を断ることがあると書かれています。
ロシア・ベラルーシ関連の送金は取扱停止です。また、事前申込みサービスの法人向けは2025年12月30日17時の受付分で終了しており、法人は「りそな外為Webサービス」へ移っています。個人と法人で入口が違う点に注意してください。
よくある質問
りそなのアプリから海外送金はできますか
できません。りそな銀行の海外送金ページに「りそなグループアプリ海外送金サービスは取扱いを長期間停止しております。再開のめどは立っておりません」と明記されています。
マイゲートから海外の銀行へ振り込めますか
できません。りそなの案内では、マイゲートから海外金融機関への送金は行えず、外国為替取扱店の窓口で手続きするとされています。
手数料は結局いくらになりますか
先方の手数料まで自分で負担する設定なら、送金手数料7,500円・関係銀行手数料2,500円・リフティングチャージ最低2,500円で、合計12,500円が下限です。送金額が500万円を超えると、リフティングチャージが0.05%で増えていきます。
今日申し込んで今日送れますか
送れません。来店日・送金希望日の3営業日前までに入力を終える必要があり、至急の申込は受け付けていないと明記されています。
送金できる通貨は何種類ですか
事前申込みサービスのページに並んでいるのは日本円を含めて19種類です。UAEディルハムやトルコリラなど、一覧に無い通貨もあります。
海外不動産の代金も送れますか
送金内容の分かる資料(請求書など)と受取人の銀行情報を添付する前提であれば、使途そのものに制限は書かれていません。ただし金額が大きい場合は別の報告義務が生じます。海外不動産の代金はどう送る?で、外為法55条の事後報告の条件を整理しています。
