楽天銀行の海外送金は「送金手数料750円」と案内されています。ただし実際に引かれる金額は、送る通貨と中継銀行手数料の負担区分で変わります。円のまま送ると3,000円のリフティングチャージが加わり、合計3,750円。さらに中継銀行手数料を送金人が持てば1,000円が足されます。公式ページには手数料の内訳と合計の例が表で示されているので、ここではその数字をそのまま並べ、どこで金額が変わるのかを整理します。

先に結論
  • 送金手数料は1取引ごとに750円。1取引は送金指示の最小単位です。
  • 円貨送金(日本円の送金)には3,000円の円貨送金手数料(リフティングチャージ)がかかります。送金人負担です。
  • 中継銀行手数料は1,000円。送金人負担か受取人負担かを選べます。
  • 受取銀行手数料は受取銀行によって異なり、受取人が負担します。
  • 為替レートは夜間が×1.0075、休日が×1.015と割高になります。

手数料は4つに分かれている

楽天銀行は海外送金にかかる費用を4つに分けて公表しています。公式ページには「海外送金にかかる費用には、送金を行う銀行に払う手数料や、中継銀行・受取銀行に支払う手数料、円から特定通貨に両替する際に発生する両替費用などさまざまな費用がかかります」と書かれています。

表1 楽天銀行の海外送金にかかる手数料(2026年10月6日に公式ページで確認)
手数料名 金額/取引 負担区分 説明
(1) 送金手数料 750円 送金人が負担 送金手数料は1取引毎にかかる。1取引は送金指示の最小単位
(2) 円貨送金手数料(リフティングチャージ) 3,000円 送金人が負担 円貨送金(日本円の送金)にかかる
(3) 中継銀行手数料 1,000円 送金人負担か受取人負担か選択可 送金人負担にした場合にかかる。受取人負担とした場合は送金金額から差引かれる
(4) 受取銀行手数料 — 受取人が負担 受取銀行によって発生する可能性がある。金額は受取銀行によって異なる

公式ページには「また手数料は非課税となりますので消費税はかかりません。」とも書かれています。

楽天銀行の海外送金手数料のページの画面キャプチャ。送金手数料750円、円貨送金手数料(リフティングチャージ)3,000円、中継銀行手数料1,000円、受取銀行手数料という4つの手数料が表で並び、手数料合計の例が示されている
出典:楽天銀行「送金手数料」(www.rakuten-bank.co.jp)

合計はいくらになるか

公式ページには、組み合わせごとの手数料合計も図で示されています。送る通貨と中継銀行手数料の負担区分で、送金人が払う額が変わります。

表2 送金人が払う手数料の合計(楽天銀行の公表内容による組み合わせ)
送る通貨 中継銀行手数料の負担 送金人が払う合計 内訳
外貨で送金 受取人負担 750円 送金手数料のみ
円貨で送金 受取人負担 3,750円 送金手数料750円+円貨送金手数料3,000円
外貨で送金 送金人負担 1,750円 送金手数料750円+中継銀行手数料1,000円
円貨で送金 送金人負担 4,750円 送金手数料750円+円貨送金手数料3,000円+中継銀行手数料1,000円

いちばん安いのは「外貨で送る」「中継銀行手数料は受取人負担」の組み合わせで750円、いちばん高いのは「円貨で送る」「中継銀行手数料は送金人負担」の4,750円です。差は4,000円あります。

金額が変わる2つの分かれ道

① 送る通貨

外貨で送れば円貨送金手数料はかかりません。円のまま送ると3,000円が加わります。

② 中継銀行手数料の負担

送金人が持つと1,000円。受取人が持つと送金金額から差し引かれます。

③ 受取銀行手数料

受取人が負担します。金額は受取銀行によって異なり、事前には分かりません。

公式ページには、受取人負担にした場合の注意も書かれています。「受取人負担とした場合、送金金額から差引かれます。その際に発生する中継銀行手数料は、中継銀行によってことなります。」受取人負担にすると、相手に届く金額が目減りします。いくら引かれるかは中継銀行次第です。

さらに「送金人負担とした場合でも、中継銀行によっては一部の手数料が送金金額より差引かれて着金する場合が稀にあります。」ともあります。送金人負担にすれば必ず満額届く、とは書かれていません。

為替レートは時間帯で変わる

手数料のほかに、為替レートにも差があります。公式ページの注意書きには次のように書かれています。

銀行営業日の17:00前後から翌営業日の10:00前後までは、上記の方法で算出されたレートに1.0075を乗じた夜間レート、銀行休業日の前営業日の17:00前後から翌銀行営業日の10:00前後までは、1.015を乗じた休日レートを適用しており、それぞれ割高なレートとなっております。

楽天銀行「送金手数料」(2026年10月6日に確認)

表3 適用される為替レートの時間帯(楽天銀行の公表内容)
時間帯 適用レート 掛け目
銀行営業日の日中(おおむね10:00〜17:00) 通常のレート —
銀行営業日の17:00前後〜翌営業日10:00前後 夜間レート ×1.0075
銀行休業日の前営業日17:00前後〜翌銀行営業日10:00前後 休日レート ×1.015

同ページは、割高になる理由についても「取引時間帯によって外国為替市場における各種リスクやカバーコスト等を勘案して決定しているため」と説明しています。

100万円相当を休日レートで送ると、掛け目だけで1.5%=1万5,000円相当の差になります。手数料の750円や3,000円より大きくなることがあるので、金額が大きいほど「いつ送るか」が効いてきます。手数料の内訳の考え方は海外送金の手数料は何でできているかにまとめています。

そのほかの手数料

送金後に手続きをやり直す場合の手数料も公表されています。

表4 送金後の手続きにかかる手数料(2026年10月6日に確認)
手続き 手数料
組戻し 3,000円/件
照会 3,000円/件
変更 3,000円/件
初期導入手数料 0円
月額使用料 0円

初期費用と月額費用が0円である一方、間違えてやり直すと1回3,000円です。受取人名義のつづり、口座番号、IBAN、SWIFTコードは送信前に必ず確認してください。

公式ページには、送金後に手数料が追加請求される可能性も書かれています。「当行が送金手続きを行った後に、中継銀行または受取銀行から送金手続きに要した手数料を別途請求された場合は、当該手数料を追加でお支払いいただく場合があります。」

返金になるときの注意

送金が返却される場合の扱いも、公式ページに明記されています。

資金が返却されるときに起きること

手数料は戻らないことがある

「資金が返却になる場合、手数料のお戻しはできない場合がございます。」対象は送金手数料・中継銀行手数料・円貨送金手数料のすべてです。

円換算で目減りする

資金返却は円転して円貨で行われます。適用レートは返却時点のもので、「為替相場の変動、及び通貨交換に伴うコスト等により円貨ベースで目減りしてのご返金となる場合がございます」とされています。

各種手数料が差し引かれる

「中継銀行および受取銀行の判断により、送金資金が返金になった場合、中継銀行および受取銀行での各種手数料が送金金額より差引かれて返金される場合があります。」

つまり送金に不備があると、手数料を払ったうえに元本も目減りして戻ってくるという設計です。公式ページも「海外送金のご依頼内容に不備がある場合、入金が遅延する、資金が返却になる、追加手数料がかかる等の可能性があります」と書いています。

送る前に確認する手順

金額を確定させるまでの順序

  1. ① 送る通貨を決める外貨で送れば円貨送金手数料3,000円はかかりません。相手の口座が受け取れる通貨を先に聞いてください。
  2. ② 中継銀行手数料の負担を決める送金人負担なら1,000円。受取人負担なら相手に届く額が減ります。学費や家賃など「満額届く必要がある」送金は送金人負担を検討します。
  3. ③ 送る時間帯を選ぶ銀行営業日の日中なら通常レートです。夜間は×1.0075、休日は×1.015になります。
  4. ④ 受取人情報を確認する組戻し・照会・変更はいずれも3,000円/件です。送信前の確認がいちばん安い対策になります。
  5. ⑤ シミュレーターで試算する公式サイトに「海外送金シミュレーター」が用意されています。
楽天銀行の海外送金サービスのページの画面キャプチャ。海外送金シミュレーター、送金手数料、送金限度額・送金国・通貨といったメニューと、海外送金・外貨送金の受取についての案内が並んでいる
出典:楽天銀行「海外送金」(www.rakuten-bank.co.jp)

楽天銀行の海外送金は、Convera(旧Western Union Business Solutions)と提携した仕組みです。送金限度額・送金可能な国と通貨は、同サイトの該当ページで確認できます。

他行と比べるときに見るところ

銀行ごとに手数料の立て方が違うため、「送金手数料」の数字だけでは比べられません。同じ条件に揃えて見る必要があります。

比べるときに揃える3つの条件

送る通貨

円貨送金手数料(リフティングチャージ)の有無で数千円変わります。楽天銀行は3,000円です。

中継銀行手数料

定額で示す銀行と、実費を後から請求する銀行があります。楽天銀行は1,000円の定額で、負担区分を選べます。

為替レートの上乗せ

手数料表に出てこない費用です。楽天銀行は時間帯によって×1.0075・×1.015という掛け目を明記しています。

他行の手数料はみずほ銀行の海外送金手数料、三井住友銀行の海外送金手数料、ゆうちょ銀行の海外送金でそれぞれまとめています。着金までの日数は海外送金は何日かかるかで扱っています。

よくある質問

楽天銀行の海外送金手数料はいくらですか。
送金手数料は1取引ごとに750円です。ただし円貨送金には3,000円の円貨送金手数料(リフティングチャージ)が加わり、中継銀行手数料を送金人が負担する場合はさらに1,000円がかかります。
いちばん安く送る組み合わせはどれですか。
外貨で送り、中継銀行手数料を受取人負担にした場合が750円です。ただし受取人負担にすると、相手に届く金額が中継銀行手数料のぶん減ります。
リフティングチャージとは何ですか。
円貨送金(日本円の送金)にかかる手数料です。楽天銀行では3,000円で、送金人負担とされています。
手数料に消費税はかかりますか。
公式ページは「手数料は非課税となりますので消費税はかかりません」としています。
夜に送ると損をしますか。
為替レートが割高になります。銀行営業日の17:00前後から翌営業日の10:00前後までは通常のレートに1.0075を乗じた夜間レート、銀行休業日をはさむ時間帯は1.015を乗じた休日レートが適用されます。
送金を間違えたら取り消せますか。
組戻しの手続きがありますが、1件3,000円かかります。照会と変更も同じく1件3,000円です。
資金が返ってきたら全額戻りますか。
戻らない場合があります。公式ページは、手数料のお戻しができない場合があること、資金返却は円転して行われるため為替相場の変動や通貨交換コストにより円貨ベースで目減りする場合があることを明記しています。
口座を持っているだけで費用はかかりますか。
海外送金については、初期導入手数料0円・月額使用料0円と公表されています。

この記事の調査方法

手数料の金額、負担区分、為替レートの掛け目、返金時の扱いは、楽天銀行「送金手数料」のページを2026年10月6日に表示して確認しました。サービスの構成と提携先は同行の「海外送金」のページによります。表2の合計額は、公式ページに示された手数料の組み合わせを足し合わせたものです。実際に請求される金額は送金の内容や中継銀行・受取銀行の取扱いによって変わります。手数料・レート・取扱いは変更されることがあるため、送金前に公式ページでご確認ください。

この記事が参照した一次情報

手数料・為替レート・取扱条件は2026年10月6日に確認した時点のもので、変更されることがあります。受取銀行手数料は受取銀行によって異なり、事前に確定しません。この記事は特定の送金方法を推奨するものではなく、税務・法務上の助言を行うものでもありません。実際の送金にあたっては、楽天銀行の公式ページと取引条件をご確認ください。

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