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ドバイの超高級物件が記録的売却:ブルガリ・ライトハウスで総額約1,113億円のペントハウス取引が完了
2025年6月9日、ドバイの高級不動産市場で再び驚異的な取引が報じられました。著名な不動産企業「Driven | Forbes Global Properties」が、ジュメイラ・ベイ・アイランドに位置する『ブルガリ・ライトハウス』の最上級ペントハウス2戸を合計AED 282.85 百万で売却しました。
- 1ペントハウス(5ベッドルーム/約1,082㎡)はAED 146.6 百万、一方、もう1戸はAED 136.25 百万。
- 2025年6月10日時点の為替レートは、1 AED = 39.3647 JPY(Xeによる中間相場)です 。これにより、
- AED 146.6 百万 → 約577億円
- AED 136.25 百万 → 約536億円
- 合計 約1,113億円相当
ブルガリ・ライトハウスとは?
イタリアの名建築家アントニオ・チッテリオ&パトリシア・ヴィエルによる設計。特徴は次のとおりです。
- サンゴ状(コーラル)を模した外観、パノラマビュー
- イタリア産大理石や手縫いシルクを用いた豪華内装
- 各戸にプライベートインフィニティプール・吹き抜け構造・広大なテラス
- 隣接するブルガリ・リゾート・ドバイと提携。専属シェフ・コンシェルジュ・ホテルレベルのイベント等サービス付き。
市場背景と取引を支えた要因
仲介したのは、『The Private Collection』のリナ・アラオア氏とキアヌーシュ・ダルバン氏。彼らは以下を強調しました。
- 「希少性=価値。40戸未満の限定供給であり、設備はリゾート級」
- 「資産の安全性+生活の質の両立こそドバイの最大の強み」
実際、2025年4月のドバイ不動産総取引額はAED 62.4 bn(約1.57 兆円)と前年同月比で95%増加。特にウォーターフロントや限定供給物件(=トロフィーアセット)への注目が熱く、供給不足と国際資本流入によりこの流れは2026年以降も継続と見られています。
用語解説(AED→JPYレート反映)
- AED(UAEディルハム):通貨単位。1 AED ≈ 39.36 円(2025年6月10日現在)
- ペントハウス:建物最上階の高級住戸。眺望・専有面積・設備の点で資産価値が高い。
- ウォーターフロント物件:湾岸や水辺沿いの物件。希少性と景観価値が強み。
- トロフィーアセット:立地、ブランド、設計で際立つ象徴的物件。超富裕層向け。
ニュースの見解
日本人投資家への影響と戦略的視点
- 高価格帯でも値崩れしにくい超高級物件市場
- 供給限定・希少なため、価格維持・上昇余地あり。
- 為替メリットによる円建て資産保全
- ドルペッグのAED建て資産を39 円レートで取得・運用することで、円急落リスクの分散になり得る。
- 税制&政策環境の魅力
- ドバイでは不動産取得税・賃貸収入税・キャピタルゲイン税がゼロ。法人設立や相続スキームとの親和性も高く、日本からの流入が増加中。
- ライフスタイル面での副次価値
- 実需としての短期滞在、家族旅行、優良賃貸運用など多用途での回収モデルも可能。
総括:円・資産分散を視野に
ブルガリ・ライトハウスの取引は、「資産としての安全性・資産価値維持力」 ×「独自のライフスタイル体験」の両立を強く示唆しています。円安下にある今、1 AED=39.36 円という為替環境は、日本円からAED建て不動産への移行コストを比較的抑えられる魅力があります。
円安、リスク分散、税制優遇が重なるドバイは、日本人投資家にとって非常に戦略的な投資先として、今後ますます注目が高まるでしょう。