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2025年9月2日の Arabian Business の報道によると、ドバイ不動産市場は2025年8月において 取引総額400億ディルハム(約10.9億ドル、約1.09兆円) に達し、前年同月比で 13.2%増加 しました。

特に「オフプラン物件(建設前販売物件)」が市場を牽引し、取引件数は 12,917件、総額283億ディルハム(約7.7億ドル) と前年同期比で22.1%増加しました。一方、完成済み物件を対象とした「セカンダリーマーケット」でも 4,076件、総額117億ディルハム(約3.2億ドル) と堅調に推移しています。

スプリングフィールド・プロパティーズ社CEOの ファルーク・サイード氏 は「オフプランは投資家の未来への期待を示し、セカンダリーマーケットの安定は居住者の信頼を物語っている」とコメントしました。

人気エリアとしては Business Bay(ビジネスベイ)、Jumeirah Village Circle(ジュメイラ・ビレッジ・サークル)、Damac Riverside(ダマック・リバーサイド) が挙げられ、高級コミュニティでは Dubai Hills Estate、Sobha Central、Dubai Maritime City が強い需要を維持しています。

さらに、ドバイの人口は2025年1月の386万人から8月には400万人を突破し、わずか8か月で 3.6%増加 しました。背景には「ドバイ2040都市マスタープラン」や「長期居住ビザ制度」、富裕層の流入があり、需要を下支えしています。

商業不動産の動向

同月の商業不動産取引は1,273件で総額 81.2億ディルハム(約2.2億ドル)。そのうち土地取引が半分以上を占め、今後の供給拡大を示しています。オフィス(8.94億ディルハム)、小売(4.85億ディルハム)、ホテルアパート(3.22億ディルハム)なども活発でした。

賃貸市場も堅調で、8月には 12,181件の新規賃貸契約 が成立し、総額11億ディルハム(約3億ドル)を記録しました。ジュメイラやナド・アル・シェバといった高級エリアに加え、タウンスクエアやドバイ・シリコンオアシスなどの家族向けエリアでも需要が拡大しています。

ニュースの見解

今回の統計は、ドバイ不動産市場が 投資家主導のオフプラン需要居住者主導のセカンダリーマーケット需要 の両輪で成長していることを示しています。日本人投資家にとって注目すべきポイントは以下の通りです。

  • 人口増加と都市計画による中長期的な安定性:8か月で3.6%の人口増加は、住宅需要の底堅さを裏付けています。
  • オフプラン投資の魅力:先行販売物件は価格上昇余地が大きい一方で、建設リスクや引き渡し遅延リスクもあるため、信頼性の高いデベロッパー選びが重要です。
  • 賃貸市場の強さ:短期・長期どちらの賃貸需要も旺盛で、安定収入を狙う投資家に有利です。
  • 商業不動産の地価上昇リスク:プライムエリアの価格上昇は開発コスト増を招く可能性があり、投資の際にはエリアごとのバランスを見極める必要があります。

結論として、ドバイ不動産は短期的な投機ではなく 「人口動態・都市計画・富裕層流入」という長期成長ストーリー に基づいて投資戦略を立てるべき市場といえます。日本人投資家にとっても、分散投資の一環として魅力的な選択肢になり得るでしょう。

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