ドバイ不動産投資を考えるうえで重要になるのは「駅」「地下鉄」です。まだまだ、自動車が交通の主役であることは間違えありませんが、実際に地下鉄に乗ってみると、日本のような満員電車で、地下鉄の普及も外国人労働者や観光客を中心に進んでいます。

当然ながら、地下鉄や鉄道の利用が活発であれば、駅ができれば、人が集まり、不動産価格は上昇します。ドバイ不動産投資をするうえで、チェックしておきたいのが新しい路線計画「ドバイメトロブルーライン」です。

ドバイ道路交通局(RTA)としても、都市開発の一環として、地下鉄路線の延長を検討しており、その一つが2023年11月24日にUAE副大統領兼首相、ドバイ統治者であるシェイク・モハメッド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下によって承認された「ドバイメトロブルーライン」です。

執筆時点で、ドバイでは「レッドライン」「グリーンライン」が存在します。ここに第三の路線として計画が実行フェーズに移ったのが「ブルーライン」ということです。

Dubai 2040 Urban Master Plan(ドバイ・都市マスタープラン 2040)」の一環で、急速に増加する人口に対応するため、通勤の容易化が最優先事項に含まれていて、この「ドバイメトロブルーライン」も、このマスタープラン2040に沿った開発計画と言えます。マスタープラン2040では、住民が移動時間20分以内で必要な必須サービスの約80パーセントを利用できる交通中心のアプローチである「20分都市」を創造することを目的としています。

「ドバイメトロブルーライン」の特徴

  • 完成:2029年に完成予定
  • 総投資額:180億ディルハム
  • 全長:30キロ(19マイル)
  • 動作速度:110km/h(68マイル)
  • 駅数:地下5駅、地上9駅
出展:The National

高架鉄道を支える長さ1,300メートルの高架橋に沿って歴史あるドバイクリークを初めて列車が横断し、アルジャダフとドバイフェスティバルシティおよびドバイクリークハーバーを結ぶことになります。

44,000平方メートルの広大なエリアをカバーする国際都市に位置し、 1日あたりの乗客数は35万人を想定しています。

乗り換えポイントは、グリーンラインのクリーク駅、レッドラインのセンターポイント駅、ドバイ・インターナショナル・シティ駅1になります。

ブルーラインは、ドバイクリーク港にある8,800平方メートルの象徴的な駅でも目立つものになるとされ、建築は、ブルジュ・ハリファ、コロラド州のデンバー・ユニオン駅、米国シカゴのシアーズ・タワーも設計した世界的に有名なスキッドモア・オーウィングス・アンド・メリル事務所によって設計されました。

ドバイ道路交通局(RTA)による初期調査では、時間と燃料の節約、事故関連死亡者数の減少、二酸化炭素排出量の削減の観点から、2040年までのプロジェクトの経済効果は 565億ディルハムに達すると発表しました。これは移動を促進するだけでなく、ブルーラインの対象となる不動産の価値が最大25パーセント上昇すると推定されているため、ドバイ経済アジェンダで概説されている目標とも一致しています。

さらに、地下鉄路線により、運行路線の交通渋滞が20%減少します。

ドバイ不動産投資としての注目ポイント

ドバイクリーク側、空港側に駅・路線ができることになり、クリークハーバーなどの高架などは、新しい観光スポットになるのではないでしょうか。

また、ドバイ南部のエリアは、まだ不動産価格がそれほど高くないエリアですが、駅ができることにより、不動産価格の上昇が見込まれます。

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