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2026年2月9日、中東のビジネスニュースメディア『Arabian Business』および高級不動産仲介『Penthouse.ae』が発表したデータによると、ドバイの超富裕層向け不動産市場において大きな地殻変動が起きています。長年、ドバイの高級不動産の代名詞であった人工島「パーム・ジュメイラ」を抜き、開発が進む「パーム・ジェベル・アリ(Palm Jebel Ali)」が、2,000万ディルハム(AED)以上の物件取引においてトップの座を獲得しました。

具体的な市場データは以下の通りです。

  • 市場シェア: パーム・ジェベル・アリは、2,000万AED以上の超高級物件取引全体の21%を占めました。
  • 取引数と総額: 同エリアでは517戸が販売され、その売上総額は124億AED(約数千億円規模)に達し、ドバイ内のあらゆるエリアの中で最高額を記録しました。
  • 市場全体: ドバイ全体では、2,000万AED以上の物件取引が年間で2,489件記録されています。

ニュースの背景とランキングの変化

2025年の通年データにおいて、超富裕層向けエリアのランキングには興味深い変化が見られます。

  1. パーム・ジェベル・アリ(Palm Jebel Ali): 517戸(1位)
  2. ブルーウォーターズ(Bluewaters): 307戸(2位)
  3. パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah): 273戸(3位)

これまで不動の王者であったパーム・ジュメイラが3位に後退し、より新しい開発エリアであるパーム・ジェベル・アリやブルーウォーターズが上位を占めました。

『Penthouse.ae』のセールス責任者であるマーカス・スウェディッシュ氏は、市場が「新しい成長サイクルに入った」と分析しています。これまでの「完成済み物件(Ready)」中心の需要から、将来のキャピタルゲインを見込んだ「オフプラン(建設中・計画中)物件」への投資シフトが鮮明になっています。

また、2026年の見通しとして、超富裕層向け市場は前年比で10〜20%の成長が予測されており、UHNWIs(超富裕層)からの需要は依然として堅調です。

用語解説

  • パーム・ジェベル・アリ (Palm Jebel Ali):
    パーム・ジュメイラの南西に位置する、より巨大な人工島プロジェクト。長らく開発が停滞していましたが、近年再始動し、現在はドバイで最も注目される投資エリアの一つとなっています。ジュメイラよりも面積が広く、リゾートや高級住宅の開発が急ピッチで進んでいます。
  • オフプラン (Off-plan):
    建物が完成する前に、図面やモデルルームの段階で購入する不動産投資手法。完成後の値上がり(キャピタルゲイン)を狙いやすく、分割払いが可能なケースも多いため、投資家に人気があります。今回のニュースは、投資マネーが「完成済み」からこの「オフプラン」へ流れていることを示しています。
  • AED (UAEディルハム):
    アラブ首長国連邦の通貨。米ドルとペグ(連動)制を採用しているため、為替リスクが米ドルと同様に考えられるのが特徴です。2,000万AEDは、日本円換算で約8億円前後(※レートによる)の超高額帯を指します。

ニュースの見解

このニュースは、ドバイ不動産投資を検討している日本人投資家にとって、「投資トレンドの明確な転換点」を示唆しています。

長年、ドバイ不動産の「王道」はパーム・ジュメイラでした。しかし、開発が成熟し価格が高騰しきったジュメイラに対し、これからインフラ整備や建物完成を迎えるパーム・ジェベル・アリに世界の富裕層マネーが流れている事実は見逃せません。これは、投資家が「安定・実需」よりも、開発による「資産価値の大幅な上昇(キャピタルゲイン)」を狙うフェーズに移行したことを意味します。

日本人投資家への影響と戦略:

  • 新規参入のチャンス: パーム・ジュメイラに手が出せなかった投資家にとって、開発段階のパーム・ジェベル・アリは、初期価格で参入できる(とはいえ高額ですが)最後の大きなチャンスである可能性があります。
  • オフプランのリスクとリターン: 完成済み物件よりも高いリターンが期待できる一方、建設遅延などのリスク管理が必要です。しかし、政府主導の巨大プロジェクトであるため、信頼性は比較的高いと言えます。
  • 「次」のエリア選定: パーム・ジェベル・アリだけでなく、2位にランクインした「ブルーウォーターズ」や、記事内で言及されている新開発地「The Oasis」など、ドバイの成長軸がどこに移っているかを注視する必要があります。

2026年も市場は拡大傾向にあります。円安対策や資産分散としてドバイ不動産を持つ場合、ブランド力のある「完成済み」を持つか、成長力のある「オフプラン」を狙うか、ご自身のポートフォリオ戦略に合わせて選択すべきタイミングが来ています。

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