「Wiseのデビットカードって何ですか?」
「Wiseのデビットカードはどうやって使えますか?」
「Wiseのデビットカードのメリットを教えてください。」
今回は、海外送金方法「Wise(ワイズ)」のデビットカードとは?使い方・メリットについて解説します。
「Wise(ワイズ)」のデビットカードとは?
日本の銀行と同じように、海外送金サービス(国際決済サービス)のWiseでは
Mastercardブランドのデビットカード
を発行しています。
Mastercard加盟店で使えるデビットカード
ということです。
デビットカードですので、Wiseのアカウント残高と連携されていて
- Mastercard加盟店で、Wiseのアカウント残高の範囲内で使える
- Mastercard加盟店で使うと、Wiseのアカウント残高からリアルタイムで引き落とされる
という特徴があります。
また、Wise(ワイズ)は、複数の通貨をアカウントに保有することができる「マルチカレンシー口座」ですので
- Wiseに日本円残高があれば、日本円でMastercard加盟店でデビットカード払いができる
- Wiseに米ドル残高があれば、米ドルでMastercard加盟店でデビットカード払いができる
- Wiseにユーロ残高があれば、ユーロでMastercard加盟店でデビットカード払いができる
特徴があります。
支払い時に、口座に支払い通貨があるのですから、為替手数料は発生せずに、デビットカード払いができるようになります。
海外旅行、海外出張、海外留学などで、Wiseのデビットカードを使えば、Wiseアカウント内で為替手数料が安く、為替レートが安い状態で、滞在先の外貨を持っておけば、デビットカードを使ってお得に支払い、買い物ができることになります。
これが「Wise(ワイズ)」のデビットカードの最大のメリットと言えます。
「Wise(ワイズ)」のデビットカードのメリットデメリット
Wise(ワイズ)のデビットカードには、多通貨取引や海外送金に便利な特徴がありますが、メリットとデメリットもあります。
メリット
多通貨対応(マルチカレンシー口座)
Wiseデビットカードは、約40種類の通貨を保持・管理でき、異なる通貨での支払いが簡単に行えます。国際送金や旅行など、異なる通貨での取引が多い場合に非常に便利です。
リアルタイムの有利な為替レート
Wiseはリアルタイムの為替レートを使用するため、市場の実勢レートに近いレートでの取引が可能です。そのため、空港、銀行、現地の両替所などよりも、低コストで通貨交換ができます。
低コストの手数料
為替手数料やカード発行手数料が他のデビットカードに比べて安く設定されています。とくに海外での利用や多通貨での取引を行う際に、コスト削減が可能です。
使いやすいアプリ
Wiseのアプリから簡単に取引履歴を確認したり、カードの設定を変更したりすることができます。カードの一時停止や再発行も迅速に行えるため、セキュリティ面でも安心です。
Mastercard加盟店で使える
WiseデビットカードはMastercardブランドで、世界中の店舗やオンラインショップで広く利用可能です。
海外ATMでの現地通貨の引き出し
世界中のATMで現地通貨の引き出しが可能です。毎月の無料引き出し限度内であれば追加の手数料はかかりません。
デメリット
海外ATM無料引き出しの制限
毎月の無料引き出し回数や金額に制限があります。制限を超えると追加の手数料が発生します。
国内利用の優位性が少ない
海外利用でのメリットが大きいため、日本国内での利用が主な場合は、他のデビットカードやクレジットカードに比べて優位性が少ない場合があります。
ポイントやキャッシュバックがない
日本国内の銀行が発行するデビットカードは、0.2%~2.0%程度のポイント付与、キャッシュバック特典があるのが一般的です。Wiseのデビットカードは、これらのサービスがありません。
サポートの対応
Wiseはオンラインでのサポートが主で、電話サポートが限られている場合があります。トラブル時に即時対応が難しい場合があります。
入金方法の制限
Wiseアカウントへの入金には、日本の場合、1回100万円という制限があります。
「Wise(ワイズ)」のデビットカードの利用制限
Wiseのデビットカードは、いくつかの利用制限があるので、注意が必要です。
特定の国や地域での使用制限
Wiseデビットカードは一部の国や地域で使用が制限されている場合があります。特に、金融制裁や規制がかかっている国では利用できないことが多いです。また、カードがそもそも発行されない国もあります。
Mastercardに対応していないお店での利用
Mastercardブランドなので、対応していないお店では利用できません。
高額取引
大きな金額の取引(例えば高額な買い物や大規模な送金)は、Wiseの設定した利用限度額を超える場合があり、その場合は取引が拒否されることがあります。カード設定から限度額の確認と調整が必要です。
特定の業種や取引タイプの制限
Wiseデビットカードはギャンブル、特定の金融サービス(証券取引や一部の仮想通貨取引所など)、成人向けサービスなど、一部の業種や取引タイプで使用が制限されています。
残高不足
Wiseのデビットカードは、デビットカードなので、口座残高以上の支払いには利用できません。
Wiseのデビットカードのデジタルカードと実際のカード(リアルカード)の違い
Wiseのデビットカードには、デジタルカードと実際のカード(リアルカード)の2種類があり、それぞれに異なる特徴と用途があります。以下にその違いを詳しく説明します。
デジタルカード
即時発行
デジタルカードはWiseアカウントを作成してすぐに発行でき、オンラインでの利用が即座に開始できます。
オンライン専用
デジタルカードは主にオンラインショッピングやアプリ内の決済に使用されます。物理的なカードが不要なため、セキュリティリスクが低く、紛失の心配もありません。
セキュリティ
デジタルカードはリアルカードとは異なるカード番号を持ち、Wiseアプリからカード情報を管理できます。必要に応じてカード番号を再生成することで、セキュリティを強化することができます。
再発行が容易
カード番号を変更する必要がある場合や、セキュリティ上の懸念がある場合には、Wiseアプリから簡単にデジタルカードを再発行できます。
デメリット
オフラインでの利用不可
店舗での支払いやATMでの現金引き出しなど、物理的なカードが必要な場面では利用できません。
実際のカード(リアルカード)
多用途利用
実際のカードは、オンライン・オフラインの両方で使用できます。店舗での支払いやATMでの現金引き出しなど、幅広い場面で利用可能です。
物理的存在
リアルカードは手元にあるため、カードを持っているという実感があり、特定の場面では信頼感が得られます。
コンタクトレス決済
実際のカードはコンタクトレス決済(非接触型決済)にも対応しており、支払いが迅速で便利です。
デメリット
発行・配送時間
実際のカードは発行後、配送されるまでに1~3週間かかることがあります。
紛失・盗難リスク
物理的なカードであるため、紛失や盗難のリスクが伴います。その場合、カードの停止や再発行手続きが必要です。
カード発行手数料
実際のカードには発行手数料や配送手数料がかかる場合があります。
デジタルカード:オンライン決済に最適で、迅速に発行できるため、セキュリティが高く、管理もしやすいです。実際のカード(リアルカード):オンラインとオフラインの両方で利用でき、ATM引き出しや店舗での支払いなど、日常の幅広い場面で使える汎用性があります。
状況に応じて、Wiseのデジタルカードと実際のカードを使い分けることで、より便利に利用することができます。
「Wise(ワイズ)」のデビットカードの発行方法
1.Wiseアカウントにログインする
Wiseの公式ウェブサイトまたはモバイルアプリからログインします。まだアカウントを作成していない場合は、まずアカウントを作成してください。
2.「カード」セクションに移動
ログイン後、アプリやウェブサイトのメニューから「カード」セクションを見つけてクリックします。
3.デビットカードの申請を開始
「カード」セクション内で、「新しいカードを注文する」または「カードを発行する」ボタンをクリックします。
4.デジタルカードか?リアルカード(実際のカード)か?を選ぶ
デジタルカードか?リアルカード(実際のカード)か?を選びます。
5.「デジタルカードを注文する」ボタンをクリックする
- デジタルカードの場合は「デジタルカードを注文する」ボタンをクリックします。
- リアルカード(実際のカード)の場合は「通常のカードを注文する」ボタンをクリックします。
6.個人情報の確認と提供
発行に際して、Wiseは本人確認書類の提出を求めることがあります。パスポートや運転免許証、住民票などの身分証明書をアップロードして、住所などの個人情報を確認します。
7.カードの配送料と発行手数料の確認
Wiseデビットカードの発行には小額の発行手数料がかかります。また、カードを受け取るための配送料が別途発生する場合もあります。これらの費用を確認し、支払い方法を選択します。
8.カードの注文を完了
必要な情報をすべて入力し、支払いが完了したら、カードの注文が完了します。
9.カードの受け取り
Wiseデビットカードは、通常、1~3週間で指定した住所に郵送されます。地域によって配達時間が異なることがありますので、予め確認しておくと良いでしょう。
デジタルカードの場合は、アプリからそのままカード番号を取得できるので、即時発行、すぐに利用することができます。
10.カードのアクティベーション(有効化)
カードが届いたら、Wiseアカウントにログインし、アクティベーション手続き(有効化)を行います。通常はカードの裏面に記載されているCVVコードを入力することでアクティベーションが完了します。
11.PINコード(暗証番号)の設定
カードの使用に必要なPINコード(暗証番号)を設定します。このコードはATMでの現金引き出しや一部の取引で必要となります。
12.利用開始
カードのアクティベーションとPIN設定が完了したら、Wiseデビットカードの利用が開始できます。オンラインショッピングやATMでの引き出しなど、さまざまな用途で使用できます。
これでWiseデビットカードの発行が完了し、利用を開始することができます。カードの利用状況や残高の管理は、Wiseアプリやウェブサイトで簡単に行えます。