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2026年2月17日、ドバイを拠点とするデベロッパー「BNW Developments」と、世界的なホテルチェーン「ラディソン・ホテル・グループ」が提携を発表しました。UAEのラス・アル・ハイマ(Ras Al Khaimah)で開発が進む新興地区「RAKセントラル(RAK Central)」において、同地区初となる「ラディソン・ブル・ホテル(Radisson Blu Hotel)」および「ラディソン・ブル・レジデンス(Radisson Blu Residences)」を建設します。
このプロジェクトの発表イベントには、両社の経営陣や不動産・ホスピタリティ業界の関係者など8,000名以上のゲストが出席し、大規模なお披露目が行われました。
具体的なプロジェクト概要
今回の開発は、ホテル客室と長期滞在や投資用としても注目されるレジデンス(住居)の複合開発です。
- ホテル部分: 全361室(客室およびスイート)。スイミングプール、フィットネスセンター、スパ、キッズクラブ、複数のレストラン・カフェを完備。
- レジデンス部分: 全222室のサービスアパートメント。居住者や長期滞在者がホテルのようなサービスを受けられる仕様です。
ニュースの背景とエリア解説
今回の舞台となる「RAKセントラル」は、ラス・アル・ハイマ首長国において、新たなビジネス・商業・居住の複合地区(ミクストユース・ディストリクト)として開発が進められているエリアです。
BNW Developmentsの創業者兼会長であるタリク・H・ラシュワン博士は、今回のプロジェクトがRAKセントラルの象徴的なスカイライン(景観)の一部となり、観光・ビジネス需要の両方に応える戦略的な拠点になると述べています。
用語解説
- ラス・アル・ハイマ(Ras Al Khaimah / RAK): UAEを構成する7つの首長国の一つ。近年、カジノリゾート(ウィン・リゾート)の建設発表などを契機に、ドバイに次ぐ投資先として世界的に注目を集めています。
- RAKセントラル(RAK Central): ラス・アル・ハイマの新たな都心部として計画されているエリア。リゾート特化のマージャン・アイランドとは異なり、オフィスや商業施設を含む都市機能の中心地を目指しています。
- ラディソン・ブル(Radisson Blu): ラディソン・ホテル・グループが展開するアッパーアップスケール(高級)ブランド。スタイリッシュなデザインと高水準のサービスで知られています。
- サービスアパートメント: 家具・家電や清掃などのホテルサービスが付帯した賃貸住宅。投資家にとっては、ホテル運営会社が管理を行うため、維持管理の手間が少ない投資対象となります。
ニュースの見解
このニュースは、日本の不動産投資家にとって「ラス・アル・ハイマ(RAK)市場の成熟と多様化」を示唆する重要なシグナルです。
1. 「リゾート」から「都市機能」への投資エリア拡大
これまでRAKへの投資といえば、カジノ建設が進む人工島「アル・マージャン・アイランド」のプレビルド物件(完成前物件)が主流でした。しかし、今回大手ブランドが内陸の新都心「RAKセントラル」へ進出したことは、RAKが単なる観光地ではなく、ビジネスや定住人口の増加を見込んだ「都市」として成長フェーズに入ったことを意味します。
2. 国際ブランドによる資産価値の裏付け
「ラディソン」のような世界的なホテルブランドが参入することは、そのエリアの将来性に対する強い「お墨付き」となります。特に、今回の物件はホテル客室だけでなく「レジデンス(222室)」が含まれています。ブランド冠(ブランデッド・レジデンス)の物件は、高品質な管理が約束されるため、賃貸付けや将来の売却(出口戦略)において、ノンブランド物件よりも有利に働く可能性が高いです。
3. 今後の注目点
今回の発表は2026年2月時点のものです。RAKの観光戦略(2030年までに観光客300万人誘致)が順調に進んでいる証拠であり、今後はマージャン・アイランドだけでなく、この「RAKセントラル」のような都市部エリアのキャピタルゲイン(値上がり益)狙いの投資も選択肢に入ってくるでしょう。
ドバイ不動産価格が高騰する中、割安感があり、かつ大手ブランドが参入し始めたRAKの都市開発エリアは、次の成長株として注視すべきマーケットです。
