フィリピン不動産投資に重要なポイントとなる「マカティ市内地下鉄計画計画(MkTr)」について丁寧に解説します。
「マカティ市内地下鉄(MkTr)」とは?
フィリピンのマニラ首都圏マカティに建設中の地下鉄のことを言います。マカティ市内のビジネス地区全体の施設を結びます。
- 正式名称:MAKATI PUBLIC RAIL TRANSPORT SYSTEM PROJECT
- プロジェクトの場所:マカティ市
- プロジェクト提案者:フィリピン・インフラデヴ・ホールディングス株式会社
- 全長:10km(6.2マイル)
- 一日あたりの乗客数:700,000人
- 駅数:10駅
- 完成予定:2025年
マカティ市政府とフィリピン・インフラデフ・ホールディングス主導の民間コンソーシアムとの間の官民パートナーシッププログラムに基づいて建設される地下鉄です。1日70万人の乗客を予想しており、建設費用は25億ドル、2025年の完成を目指しています。
また、MRT3号線、建設中のマニラ首都圏地下鉄(MMS)、パシグリバー フェリー サービス(PRFS)などと接続します。
日本政府(JICA)が融資をして、建設中のマニラ首都圏地下鉄(MMS)とは別物の地下鉄であり、かなり規模の小さい(全長は3分の1以下)、マカティ市のプロジェクトです。
すべての駅は、コンコースレベルとプラットフォームレベルを備えた標準的なレイアウトになります。駅構内はバリアフリー設計となっております。ホームドアが設置されます。
「マカティ市内地下鉄(MkTr)」が通る路線
- マイル・ロング – アモルソロ駅/Mile Long–Amorsolo
- ブエンディア駅/Buendia駅/
- サーキット マカティ駅/Circuit Makati
- マカティ市庁舎駅/Makati City Hall
- ロックウェル駅/Rockwell
- グアダルーペ駅/Guadalupe
- マカティ大学駅/University of Makati
- カラヤン・アベニュー駅/Kalayaan Avenue
- サンパギータ駅/Sampaguita
駅数は、まだ確定していません。計画時点では10駅で、現状8駅が確定しています。
ターミナル駅
- グアダルーペ駅/Guadalupe 接続:MRT3号線・パシグリバー フェリー サービス(PRFS)
- マカティ大学駅/University of Makati 接続:マニラ首都圏地下鉄(MMS)
「マカティ市内地下鉄(MkTr)」の現状
執筆時点:2023年7月
情報筋によると、プロジェクトの第3ステーションではすでに小規模な建設作業が行われているという。間もなく市の消防署、警察署、郵便局が移転する予定だ。
メインのトンネルボーリングマシンも組み立て中です。降下して運用が開始されると、プロジェクトが完了するまでに約 36 か月かかります。
「マカティズンズ」もデザインに大きな変化が期待できる。結局のところ、計画立案者は、アヤラ・エドサとアヤラ・マカティ・アベニュー近くにある 2 つの駅を「利用できない」ため廃止する予定です。
これは、グアダルーペ近郊で計画されている道路を除けば、これらの地域では交通量の多いエドサ道路に直接アクセスできないことを意味する。グアダルーペ付近では、中央政府独自のマニラ首都圏地下鉄システムと交差するのに十分な距離にある道路であるが、同時にプロジェクト費用もかかることになる。 37 億ドルから約 25 億ドルまで減少しました。
出典:inquirer.net
農業起業家のアントニオ・ティウ氏は、マカティ市地下鉄建設会社の責任者を辞任する決断をした後、農業事業の拡大を目指している。
ティウ氏は水曜日の記者団との座談会インタビューで、フィリピン・インフラデフ・ホールディングスの取締役、社長、最高経営責任者(CEO)を辞任したことを認めた。「今やわが国にとって最も差し迫ったニーズとなっている食糧安全保障に対処するため、農業分野に注力するため」 」
フィリピンのインフラデフとその中国パートナーであるグリーンランド・ホールディングス・グループ、江蘇省建設集団有限公司ホールディングス、チャイナ・ハーバー・エンジニアリング・カンパニー・リミテッドは、マカティ市政府からマカティ市地下鉄プロジェクトを請け負う官民パートナーシップ契約を獲得した。
出典:GMA
まとめ
「マカティ市内地下鉄(MkTr)」は、マカティ市政府と、フィリピンのインフラデフと中国企業のグリーンランド・ホールディングス・グループ、江蘇省建設集団有限公司、ホールディングス株式会社、チャイナ・ハーバー・エンジニアリング・カンパニー・リミテッドからなるコンソーシアムで建設される地下鉄で、日本のメトロの技術で作られるマニラ首都圏地下鉄(MMS)とは別物です。
まだ、建設の進行状況の情報がほとんどなく、駅の場所も、不確定な部分が残っています。さらに開発主体である「フィリピン・インフラデヴ・ホールディングス株式会社」のCEOが辞任するなど、不透明性も高いことに注意が必要です。2025年オープンに関しては、不確実性が高い地下鉄計画と言えます。