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アブダビのブランド住宅市場に注目集まる|ドバイやRAKより割安な価格に投資家が注目
2025年6月12日、アラビアン・ガルフ・ビジネス・インサイト(AGBI)が報じた内容によると、アブダビのブランド住宅(Branded Residence)市場が、ドバイやラス・アル・ハイマ(RAK)と比較して割安であることが明らかになりました。アブダビの高級ブランド住宅は、1平米あたり2,500〜4,000ディルハム(約99,000〜158,000円)とされており、RAKの同種物件に比べて最大50%近くも安価です。
特に、サディヤット島に位置する「Nobu Residences」の3ベッドペントハウスは、1億3,700万ディルハム(約53億円)で取引され、アブダビにおける超高級住宅への関心の高まりを示しています。2025年には、少なくとも25件の新たなブランド住宅が発表される見込みで、市場の拡大が期待されています。
背景|ドバイやRAKとの比較で見える成長余地
ドバイはブランド住宅市場において世界的なリーダーであり、2025年第1四半期の取引件数は前年同期比で50%増加。RAKではカジノリゾート「Wynn」の建設がけん引役となっており、高級ブランドの集中投資が進んでいます。RAKでは2029年までに住宅全体の40%をブランド住宅が占める見通しです。
一方で、アブダビはブランド住宅の開発数が限られており、供給不足の状態にあります。この希少性と市場ニーズの存在が、将来的な価格上昇のポテンシャルを高めています。
用語解説|ブランド住宅(Branded Residence)とは?
ブランド住宅とは、著名なホテルチェーンやラグジュアリーブランド(例:Nobu、Four Seasons、Ritz-Carltonなど)と提携し、設計・サービス・品質基準を満たす高級住宅のことを指します。通常の不動産より高価格で取引されますが、ブランドの信頼性や独自のライフスタイル提供が魅力とされます。
ニュースの見解
日本人投資家への影響と見解
アブダビのブランド住宅市場はまだ初期段階であり、価格水準が他都市よりも低いため、今後2〜3年での資産価値の上昇が見込まれます。世界的に見ても、ドバイの住宅価格はニューヨークやロンドンと並ぶ水準に達しており、相対的にアブダビは「割安な玄関口」として魅力的です。
日本人投資家にとっては、以下の点が重要な投資判断材料となります。
- 価格上昇の初動期に参入できる
- 他都市よりも高い利回りが期待できる
- UAEの政治的安定性と経済成長の恩恵を受けやすい
- 日本円で見た際の価格メリット

インフレヘッジや資産の分散先として、アブダビのブランド住宅は今後ますます有望な選択肢になると考えられます。