「海外不動産の購入で融資は受けられますか?」
「海外不動産への投資で融資は受けられますか?」
「海外不動産で融資を受けるための方法を知りたい」
海外不動産の購入、海外不動産の投資を検討している方にとっては、大きな問題になるのは「資金」です。海外不動産の購入、海外不動産の投資で、日本国内の不動産のような融資は受けられるのか?徹底解説します。
海外不動産で融資は受けられるの?
海外不動産の購入資金のための融資は受けられるのかどうか?は、状況によって異なります。
大きく分けると
現地の銀行の融資
- 現地に移住して海外不動産の購入をする場合 → 現地の銀行の融資を受けられる可能性がある
- 現地に移住せず、日本に住むまま海外不動産の購入をする場合 → 現地の銀行の融資を受けられる可能性がほぼない
日本の銀行の融資
日本国内の不動産担保を提供できない
- 現地に移住して海外不動産の購入をする場合 → 日本の銀行の融資を受けられる可能性がない
- 現地に移住せず、日本に住むまま海外不動産の購入をする場合 → 日本の銀行の融資を受けられる可能性がほぼない(米国など一部の国では融資を受けられる可能性がある)
日本国内の不動産担保を提供できる
- 現地に移住して海外不動産の購入をする場合 → 日本の銀行の融資を受けられる可能性がある
- 現地に移住せず、日本に住むまま海外不動産の購入をする場合 → 現地の銀行の融資を受けられる可能性がある
ということになります。
シンプルに言えば
日本に住んだまま、海外不動産の購入・海外不動産の投資をする場合は、一部の国(米国)をのぞいて、日本国内の不動産の担保を提供しないと、融資は受けられない
移住するなら、現地の銀行から融資は受けられる可能性がある
ということを意味します。
なぜ、日本国内の不動産のように銀行から融資が受けられないの?
日本の銀行の立場に立って考えると
- 日本の不動産と違って、海外不動産は、担保評価ができない
- 日本の不動産と違って、海外不動産は、トラブルが多い
- 日本の不動産と違って、海外不動産は、すぐに現金化できない(流動性が低い)
- 日本の不動産と違って、海外不動産は、ディベロッパーの倒産リスクがある
というのが「融資をするのは融資したお金が回収できない」と判断されてしまう理由です。
だからこそ
日本の不動産を担保にとれるんだったら、返済できなければ担保にした日本の不動産を売って回収するので、海外不動産の購入に使っていいですよ。
ということになるのです。
担保に差し出す日本の不動産って、何でもいいの?
基本的に
売却できる不動産であれば、担保にすることは可能です。
売れない日本の不動産、例えば
- 人がいない地方の不動産
- 山林などの売れない不動産
- 田んぼなどの売れない不動産
- がけ地や離島などの売れない不動産
でなければ、担保にすることは可能です。
ただし、
融資可能額 = 担保評価額 × 70%
というのが、多くの銀行の担保融資のやり方ですので
売れるだろう金額・相場の7割ぐらいが海外不動産の購入で借りられる最大額
と考える必要があります。
現地に移住したら、海外不動産で融資は受けられるの?
現地に移住するのであれば、現地に住む人であり、その国の不動産の購入は、その国の銀行が融資してくれる可能性があります。
ただし、どの国でも同じですが、融資審査は「その国でどのくらいの信用力があるのか?」、資産額や収入に応じて決まってくるため、審査が必ず通るわけではありません。
「返済能力がある」と現地の銀行に認められれば、融資審査がおりて、融資を受けられることになります。
そもそも、海外不動産の購入に融資はいらない?
あとは、大前提として、
海外不動産の購入には融資はそこまで重要ではない
という点も考える必要があります。
海外では、新築物件(オフプラン)の販売は、完成する時期の6年~7年前に販売されて、分割払いで支払うことが一般的です。
つまり、ローンではありませんが、分割払いですので、最大60カ月~72カ月で不動産価格を割った金額を毎月支払う形で住むのです。
新築物件(オフプラン)を購入するのであれば、初期に10%~20%の支払いが必要になりますが、それ以降は、最大60カ月~72カ月分割で支払うことになるため、毎月の支払額は、それほど高額にはならないのです。
ある意味で、海外不動産では「分割払い」が「ローン」と似た意味を持つのです。
ただし、注意しなければならないのは
- 中古物件、完成物件は、一括払いになるため、ローンが必要になる
- オフプラン(新築物件)は、まだ完成していないため、完成が保証されるものではない
という点です。
まとめ
日本在住の中での海外不動産での日本の銀行・金融機関からの融資は難しいということになります。
ただし、「日本国内の不動産を担保として提供できれば、担保評価額の7割程度の借り入れが可能」です。
とはいえ、海外不動産の購入、海外不動産の投資にはリスクが伴うため
オフプラン(新築物件)の分割払いが無理なくできるレベルでなければ、資金を貯めることを優先する
ことが重要です。
無理に融資を引っ張って、投資するほどの安定感のある投資ではなく、余裕資金で、何倍という大きなリターンを狙うのが海外不動産だと考えましょう。
移住を検討している方は、話が変わってきて、現地の銀行からの融資を検討すると良いでしょう。