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2025年9月18日の現地報道によると、ウズベキスタンの不動産市場は8月に全国で約2万5,000件の売買契約が成立しました。これは7月比で4.6%減少しましたが、前年同月比では12.9%増加し、年間ベースで市場全体は13%の成長を記録しています。

特に地方都市では顕著な伸びが見られ、シルダリヤ州(+34%)、ホレズム州(+29%)、スルハンダリヤ州(+27%)で取引件数が大きく増加しました。

価格動向を見ると、全国の中古住宅市場では8月に前月比1%の価格上昇が確認され、年間では4%の上昇を記録。ジザフ州(+14%)、スルハンダリヤ州(+17%)、シルダリヤ州(+10.3%)が特に大きな伸びを示しました。

一方、首都タシュケントでは状況がやや異なります。中古住宅価格は8月に0.2%上昇し、平均1㎡あたり1,090ドルとなったものの、前年同月比では2.3%下落。地区別ではミルゾ・ウルグベク区(-6.3%)、ヤシュナバド区(-4.4%)、チランザル区(-4.6%)で下落が目立ちました。

新築市場ではタシュケントの住宅価格が前年比0.7%上昇。ミラバド区(+6.6%)、ヤッカサライ区(+3.6%)、アルマザル区(+2.6%)が堅調でした。

賃貸市場は全体的に安定しており、タシュケント市内の平均家賃は1㎡あたり8ドル。中心部のミラバド区、シャイハンタフール区、ヤッカサライ区では平均10.3ドルと高止まりしていますが、前年比では1.8%下落しました。

なお、ウズベキスタン中央銀行の報告によれば、2025年前半はタシュケントの中古住宅・土地価格や賃料が下落傾向にある一方で、全国的には住宅取引件数や住宅ローンの発行が増加しており、市場の活発さが保たれています。

用語解説

  • 一次市場(新築市場):新築住宅や開発業者から直接購入する物件市場
  • 二次市場(中古市場):既存の住宅が売買される市場
  • ㎡単価:1平方メートルあたりの平均価格。市場全体の価格動向を測る基準

ニュースの見解

ウズベキスタンの不動産市場は、短期的には季節要因で取引が減速しているものの、長期的には安定した成長を続けています。特に地方都市での需要増加と、タシュケントの新築市場の底堅さは注目すべき点です。

日本人投資家にとって、タシュケント中心部の中古物件は短期的な値下がりリスクがありますが、地方都市や新築住宅は今後の成長余地が大きい可能性があります。また、平均家賃の安定はキャッシュフロー重視の投資家に安心材料となります。

中期的には、ウズベキスタン政府が2027年から予定している不動産取引のデジタル化も市場の透明性を高め、外国人投資家にとって参入障壁を下げる要因になるでしょう。現在の市場動向は、日本人投資家に「タシュケント中心部の価格調整期に備えつつ、地方や新築への分散投資」を検討する好機を示唆しています。


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