エジプトの不動産市場が2024年に記録的な成長を達成

2025年2月24日のDaily News Egyptによると、エジプトのトップ21の不動産開発会社の売上が2024年に1.4兆EGP(約6.4兆円)に達し、前年の7010億EGP(約3.2兆円)から倍増したことが明らかになりました。これはエジプトの不動産市場が急速に拡大している証拠であり、海外投資家にとって大きなチャンスを示しています。

また、エジプト最大の不動産開発会社であるTalaat Moustafa Group(TMG)は、2024年に5100億EGP(約2.3兆円)の売上を記録。これは前年の1400億EGP(約6400億円)から263%の増加となっており、エジプトの不動産需要の高さを物語っています。

売上が急増した背景

エジプト不動産市場の爆発的な成長の背景には、以下の要因が挙げられます。

  1. 通貨安とインフレ対策としての不動産投資
    • エジプト・ポンド(EGP)の為替レートが不安定なため、多くの投資家が資産を不動産に移行。
    • 2024年、多くの不動産開発会社が物件価格を米ドル換算で設定し、1USD=80~92EGPのレートで取引されるケースが増加。
  2. 投資家層の変化
    • 2024年の取引の半数以上が投資目的での購入。
    • 短期的なキャピタルゲインを狙う投資家、長期保有を目的とする投資家、投機的なバイヤーが混在。
  3. 海外投資の加速
    • エジプト国内の富裕層の一部はUAE、ギリシャ、スペインなどの海外不動産市場にも投資を拡大。
    • エジプト国内の不動産価格の上昇が続く中で、外国通貨での利益を狙う動きが強まっている。

エジプト不動産投資の注目ポイント

  1. 「新行政首都(NAC)」や北海岸エリア(Ras El Hekma)の成長
    • エジプト政府の大規模インフラ投資が進み、特に新行政首都(NAC)と地中海沿岸のRas El Hekmaなどが開発の中心地に。
    • これらのエリアでは、短期的な価格上昇のポテンシャルが高い。
  2. エジプト政府の不動産投資促進政策
    • 外国人投資家向けに簡易化された購入手続きと柔軟な支払いプランを提供するディベロッパーが増加。
    • 一部のプロジェクトでは5%の頭金で最大10年の分割払いが可能。
  3. 競争力のある価格
    • ドバイやイスタンブールと比較すると、エジプトの不動産価格はまだ割安。
    • 例えば、エジプト北海岸の高級リゾート「Solare Ras El Hekma」では、2ベッドルームのアパートメントが約5,932,423EGP(約2,900万円)から購入可能。

日本人投資家への影響と投資戦略

  • エジプト市場は今後数年間、キャピタルゲインを狙う投資家にとって有望
    • 2024年の価格上昇トレンドが継続する可能性が高いため、早期参入が鍵。
    • 価格設定が米ドル基準になりつつあるため、円安の影響を考慮した資金計画が必要。
  • リゾート市場の成長に注目
    • エジプト北海岸(Ras El Hekma)エリアのリゾート物件は、観光市場の成長とともに賃貸需要が増加する見込み。
    • 高級ヴィラやシャレー(別荘タイプ)は、特に短期賃貸ビジネスに向いている。
  • 分割払いを活用してリスクを分散
    • 頭金5%での購入が可能なプロジェクトが増加しており、自己資金を抑えながら投資できる機会がある。

まとめ

エジプトの不動産市場は、2024年に大きく成長し、多くのディベロッパーが売上を倍増させました。今後も為替リスクやエジプト政府のインフラ投資を考慮しながら、成長エリアに早期投資することで大きなリターンが期待できます。

日本人投資家にとって、エジプトの不動産市場はまだ割安であり、今後の価格上昇や観光需要の拡大を見越して、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙える魅力的な市場です。特に、北海岸の高級リゾートエリアは今後の成長が期待されるため、積極的に情報収集を行いましょう。

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