「海外不動産の買い方を教えてください。」
「海外不動産は、どうやって購入するものですか?」
「海外不動産購入の流れを教えてください。」
海外不動産投資・海外不動産の購入を検討した場合に、買い方について、どうやって買えばいいものなのか?わからないという方も少なくありません。今回は、海外不動産の買い方。海外不動産はどうやって購入するのか?について丁寧に解説します。
海外不動産の買い方。海外不動産の購入の流れ
基本的には、日本国内の不動産を購入する時と、大まかな流れは同じです。
新築物件(海外不動産「オフプラン」の場合)
契約主体は、販売するディベロッパーと契約する
- 購入物件を選ぶ
- モデルルームを見学する
- 購入したい部屋を決める
- 購入金額、ローン、支払いタイミングなどの詳細条件を確認する
- 購入申し込みをする(申込の証拠金・デポジットを払う)
- 契約をする(契約書の締結)
- 契約時に支払いお金を入金する
- 残金を支払う
- 物件が完成する(不動産登記が行われる)
- 引き渡し
- 不足している内装・インテリアをそろえる
- 引っ越し・または賃貸で貸す
中古物件(海外不動産「レディプラン」の場合)
契約主体は、不動産会社経由で売主と契約する
- 購入物件を選ぶ
- 内見をする
- 購入金額、ローン、支払いなどの詳細条件を確認する
- 価格交渉をする
- 購入申し込みをする(申込の証拠金・デポジットを払う)
- 契約をする(契約書の締結)
- 契約時に支払い購入金額を全額入金する
- 不動産登記を変更する
- 引き渡し
- 引っ越し・または賃貸で貸す
日本国内の不動産と海外不動産の買い方での違うポイント
1.ローンと分割払いの違い
国内不動産の場合
日本在住の日本人であれば
- 新築物件 → 住宅ローン・不動産担保ローンでお金が借りられる(最大10割以上)
- 中古物件 → 住宅ローン・不動産担保ローンでお金が借りられる(最大10割以上)
購入する不動産を担保にして、お金が銀行やノンバンクで借りられるため、自己資金は1割程度あれば十分という状態になります。
海外不動産の場合
現地に移住している方であれば
- 新築物件(オフプラン) → 現地の住宅ローンでお金が借りられる可能性がある
- 中古物件(レディプラン) → 現地の住宅ローンでお金が借りられる可能性がある
現地に移住していない方(日本在住の方)であれば
- 新築物件(オフプラン) → 現地の住宅ローンでお金が借りられない
- 中古物件(レディプラン) → 現地の住宅ローンでお金が借りられない
のが一般的です。
しかし、海外では
- 新築物件(オフプラン) → 完成までの分割払いが一般的(建設期間が6年~7年で分割払い)
ですので、住宅ローンを借りなくても、分割払いなので毎月の支払い額は、ある程度抑えることが可能になります。
- 中古物件(レディプラン) → 契約時の一括払いが一般的
ですので、資金がないと購入することができません。
日本在住の方で、海外不動産を購入する場合は、「ローンを組む」という手続きが発生しないという違いがあります。
2.内装・設備の違い
日本の新築マンションの場合は
- 購入時点で、複数の設備や内装から気に入ったものを選ぶ
- 完成時は、それに合わせて工事が進んで、完成された状態で引き渡し
というのが一般的です。
海外の新築物件(オフプラン)の場合は
- Fully-Furnished:ソファや家具なども含めた家具付き物件
- Semi-Furnished:トイレ・キッチン・収納などの最低限の設備がある物件
- Unfurnished:完全にスケルトンで何もない状態の物件
という違いがあります。
また、Semi-Furnished、Unfurnishedの状態は、ディベロッパーによって異なります。
購入したと思ったら「Unfurnished」で、完全にコンクリートむき出しで何の設備もない状態だったとしたら、驚くことはもちろんですが、それ以上に、トイレ・キッチン・家具・壁紙・照明などをそろえるのに、結構なコストが発生してしまいます。
海外不動産のオフプランを購入する場合は
- どこまで設備が整っているのか?
- どこまで家具が整っているのか?
をチェックする必要があります。
海外不動産のレディプラン(中古物件)の場合は、自分で目視できるので、内見時に、どこまで家具を残すのか?を確認すると良いでしょう。
3.対応する人の違い
日本の不動産の場合
- 新築物件 → ディベロッパー、もしくは不動産会社経由でディベロッパーとやり取り
- 中古物件 → 不動産会社経由で売主とやり取り
する形になります。
海外不動産の場合も、基本は同じですが
- 新築物件(オフプラン) → 現地のディベロッパー、もしくは現地の不動産会社経由で現地のディベロッパーとやり取り
- 中古物件(レディプラン) → 現地の不動産会社経由で売主とやり取り
現地の不動産会社や現地のディベロッパーとのやり取りは「英語が基本」となります。
英語が堪能であれば、問題はありません。また、現地の不動産会社やディベロッパーに日本人スタッフが在籍していれば日本語で問題ありません。
しかし、英語が苦手な方の場合、かつ現地の不動産会社やディベロッパーに担当してくれる日本人がいない場合は、日本人の海外不動産エージェントを挟まなければならないため
- 新築物件(オフプラン) → 日本人の海外不動産エージェント経由で現地のディベロッパー、もしくは、日本人の海外不動産エージェント経由で現地の不動産会社経由で現地のディベロッパーとやり取り
- 中古物件(レディプラン) → 日本人の海外不動産エージェント経由で現地の不動産会社経由で売主とやり取り
となり、若干関係者が増えてしまうのです。
情報の流れも複雑化してしまうため、どうしても、欲しい情報が手に入らない、情報伝達のミスが起きてしまうリスクがあります。
4.送金・支払方法の違い
日本の場合は、
- ローンの場合 → 銀行が売主に直接支払い
- キャッシュでの支払いの場合 → 銀行送金で売主に支払い
というケースが多いです。
海外不動産の場合
- 日本の銀行から、海外のディベロッパーや不動産会社の銀行に送金する
- オンラインバンキング(WISE)を利用して、海外のディベロッパーや不動産会社の銀行に送金する
- クレジットカードで支払う
- ビットコインなどの暗号資産で支払う
など、いろいろな方法を取ることができます。
注意が必要なのは、海外不動産の場合、送金手数料も、バカにならない金額になってしまうため、想定していないコスト負担があるということになります。
送金額の1.0%程度は、送金手数料になってしまうことに注意が必要です。
まとめ
海外不動産の買い方も、国内不動産の買い方も、大まかな流れは同じです。
違いがあるのは
- ローンと分割払いの違い
- 内装・設備の違い
- 対応する人の違い
- 送金・支払方法の違い
です。
海外不動産エージェントをうまく活用して、スムーズな取引をしましょう。