2025年3月18日、メトロポリタン・プレミアム・プロパティーズ(MPP)は、UAEのラス・アル・ハイマ(RAK)における不動産市場の急激な成長と、今後の供給不足について発表しました。特に、ウォーターフロントエリアやビーチフロントの物件に対する需要が急増し、未完成物件の価格がすでに15~20%上昇していることが報告されています。この傾向は2025年後半に向けてさらに強まる見込みです。

不動産価格上昇の背景

  1. ウィン・リゾート建設による影響
    ラス・アル・ハイマでは、世界的なカジノリゾート「ウィン・アル・マルジャン」の建設が進行中です。このリゾートはUAEで初のカジノを含む統合型リゾートとして計画されており、完成後には世界中の投資家や観光客が集まると予想されています。そのため、特にウィン・リゾート周辺のウォーターフロント物件の需要が急増し、不動産価格を押し上げています。
  2. 急増する人口と住宅供給不足
    ラス・アル・ハイマの人口は、2030年までに現在の約2倍となる65万人に達すると予測されています。これに対し、新規住宅供給は追いついておらず、2024年には407ユニットしか完成していません。2025年には807ユニットが市場に投入される予定ですが、依然として供給不足の状態が続く見込みです。
  3. 外国企業と投資家の流入
    RAKの経済特区(RAKEZ)は、2024年に13,141社の新規企業を受け入れる計画を発表しました。これは前年と比べて66%の増加となり、多くのビジネス関係者や駐在員がUAEに移住することを意味します。こうした背景から、特にスタジオや1ベッドルームの物件に対する需要が高まっています。

不動産投資家への影響と戦略

  • 短期的な価格上昇のチャンス
    供給が追いつかない状況のため、今後数年で不動産価格がさらに上昇する可能性が高いです。特にウォーターフロントやビーチフロントの物件は、発売段階で完売するケースが増えており、早期購入が重要となります。
  • 賃貸需要の増加
    企業進出と人口増加により、RAKの住宅賃貸需要も高まっています。投資家にとっては、安定した賃貸収益が期待できる市場となるでしょう。
  • 未完成物件の購入戦略
    価格上昇前に未完成の新規プロジェクトに投資することで、完成時に高いリターンを得られる可能性があります。RAKでは特に「ベイレジデンス」「ゲートウェイ2」などのプロジェクトが注目されています。
  • 長期的な資産価値の向上
    2030年までの人口増加と観光業の発展を考えると、長期的に保有しても高い資産価値を維持できるエリアです。

まとめ

ラス・アル・ハイマの不動産市場は、ウィン・リゾートの開発、人口増加、企業進出の影響を受けて急成長しています。2025年以降も供給不足が続くため、価格上昇が見込まれるエリアとして注目されています。特にスタジオや1ベッドルームの物件、ウォーターフロントエリアへの投資は、高い収益が期待できる戦略と言えるでしょう。

今後、UAEの不動産投資を検討する日本人投資家にとって、RAKは新たな投資機会を提供するエリアとなります。市場の動向を注視し、適切なタイミングでの投資判断が求められます。

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