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フィリピンでは、2024年に 1.54兆ペソ(約4兆円) の予算を投じた大規模なインフラ整備が進行中です。これにより、交通の利便性が向上し、不動産市場にも大きな影響を与えています。マニラ首都圏(Metro Manila)中心の住宅市場から、近郊都市へのシフトが加速しており、新たな投資機会が生まれています。
都市の渋滞から新たな住宅選択へ
フィリピンの首都マニラは、世界500都市中、交通渋滞ランキング27位(TomTom Traffic Index 2024)にランクイン。通勤時間の長さが問題視されてきましたが、インフラの発展により、地方都市への移住が加速 しています。
現在建設中の 「ノース-サウス・コミューター鉄道(NSCR)」や「カビテ-ラグナ高速道路(CALAx)」、「マニラ地下鉄プロジェクト」 などの大型インフラが完成すれば、これまで都市部に依存していた居住エリアが広がることが期待されます。
これにより、マニラ周辺の ブラーカン、パンパンガ、ラグナ、カビテ、バタンガス などの地域で住宅需要が急増しています。
不動産開発のトレンド – タウンシップ型コミュニティ
新たな住宅地の発展とともに、「タウンシップ(Township)」と呼ばれる統合型コミュニティ の開発が進んでいます。これは 住宅、商業施設、オフィス、教育機関、医療施設を一体化 させた都市計画で、フィリピン全土で120以上のプロジェクトが進行中です。
特に、「ワークフロムホーム(WFH)」や「ハイブリッドワーク」 の普及により、オフィス街の近くに住む必要がなくなったことも、タウンシップの人気を押し上げています。
ニュースの見解
日本人投資家への影響 – インフラ拡充が生み出す新たな投資機会
インフラ整備が進むエリアは、今後の不動産価格の上昇が見込めるため、投資対象として有望 です。
- 成長エリアの物件は値上がり期待大 – 今は割安でも、交通網が完成する頃には価格が上昇する可能性が高い
- 賃貸需要の拡大 – 企業進出が増える地域では、賃貸住宅の需要も伸びる
- 長期投資向け – 短期での売却よりも、中長期での資産価値向上を狙う戦略が有効
特に、マカティやBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)と比べて土地価格が安いエリア は、今後の不動産投資において大きな可能性を秘めています。
フィリピン不動産市場の動向を見極め、新たな投資チャンスを逃さないようにしましょう。