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2025年1月31日、マレーシアの住宅・地方政府大臣 ンガ・コー・ミン(Nga Kor Ming) 氏は、2024年の不動産取引額がRM2174.6億(約6.9兆円)に達したことを発表しました。この数値は、年初に設定された目標額RM1000億(約3.2兆円)を大幅に超える結果となり、過去最高記録を更新しました。
- 2022年の取引額: RM1790.7億
- 2023年の取引額: RM1968.3億
- 2024年の取引額: RM2174.6億(前年比+10.5%増)
ニュースの背景
マレーシアの不動産市場が好調な理由として、以下の要因が挙げられています。
- 低金利政策:借入コストが低く、購入意欲が高まっている。
- 投資家心理の改善:国内外の投資家がマレーシア市場への信頼を強めている。
- 経済見通しの安定化:政府の経済政策が効果を発揮し、市場が安定している。
さらに、2025年度予算では、住宅ローン利息の所得税控除や、住宅信用保証制度(SJKP)への追加予算RM100億(約3,000億円)が導入されるなど、不動産市場を支援する新たな施策が打ち出されています。
難しい用語の解説
- GDV(Gross Development Value):開発プロジェクト全体の総収益見込み額。不動産開発の規模や価値を示す指標。
- SJKP(Skim Jaminan Kredit Perumahan):住宅ローンを組む際に、低所得者層や信用力の低い人々を支援するための政府保証制度。
ニュースの見解
マレーシアの不動産市場は、低金利や政府の支援策により、今後も成長が期待できる分野です。特に、外国人向けの規制緩和や経済の安定性から、日本人投資家にとって魅力的な市場と言えます。
- 不動産市場の信頼性:
過去最高の取引額と安定した経済基盤は、マレーシア不動産市場の強さを示しています。投資先としてのリスクが相対的に低いことが魅力。 - 外国人投資の追い風:
政府による外国人投資家向けの規制緩和や支援策が今後強化される可能性が高く、より投資しやすい環境が整備されつつあります。 - 多様な投資機会:
クアラルンプール、ジョホールバル、ペナンなど主要都市だけでなく、地方都市への開発も進展中。不動産の多様化が進んでおり、投資の選択肢が拡大しています。 - 円安対策としての魅力:
円安が続く中、外貨建て資産としてのマレーシア不動産は、資産防衛手段としても有効です。
ただし、現地の法律や税制を十分に理解し、信頼できる現地パートナーと連携することが成功の鍵です。2025年以降も、マレーシア不動産への投資は、資産分散や長期的な資産形成の一環として検討する価値があるでしょう。