インドネシア第二のバリ島を狙う「ロンボク島」とは?
ロンボク島の基本情報と地理的特徴
ロンボク島(Lombok)は、インドネシアの西ヌサ・トゥンガラ州に属し、バリ島の東約50kmに位置する島です。面積は約4,725平方キロメートルで、バリ島とほぼ同規模の広さを誇ります。人口は約350万人で、多くの住民が農業や漁業に従事しています。
島の中央には、インドネシア国内で二番目に高いリンジャニ山(Gunung Rinjani, 標高3,726m)がそびえ立ち、山麓から流れる豊富な水資源が周囲の農地を潤しています。特に、東部・中央部では稲作が盛んで、美しい棚田の風景が広がっています。南部や西部は観光開発が進められており、美しいビーチリゾートとしてのポテンシャルを秘めています。
風土と気候
ロンボク島は熱帯気候に属し、年間を通じて高温多湿な気候が続きます。平均気温は25~32℃で、乾季(5月~10月)と雨季(11月~4月)の二つの季節があります。
特に乾季は晴天が続き、海も穏やかでビーチアクティビティに最適な時期です。一方、雨季は短時間のスコールが降ることが多く、緑豊かな風景を楽しめる時期でもあります。
主要エリアと観光資源
1. クタ(Kuta)
ロンボク島南部に位置するクタは、白砂のビーチと透き通った海が広がるエリアで、バリ島のクタとは異なり、落ち着いた雰囲気が特徴です。近年、マンダリカ特区の開発が進んでおり、高級リゾートホテルや商業施設の整備が進行中です。
特に、タンジュン・アン・ビーチやセルガラ・ビーチは、インドネシア国内外からの観光客に人気があります。
2. ギリ諸島(Gili Islands)
ロンボク島の北西沖に浮かぶギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)、ギリ・メノ(Gili Meno)、ギリ・アイル(Gili Air)の3つの小さな島々は、ダイビングスポットとして世界的に有名です。透明度の高い海と豊かなサンゴ礁が魅力で、多くの欧米人観光客が訪れます。
これらの島々はバリ島からのアクセスも良好で、観光業の成長が期待されるエリアです。
3. センギギ(Senggigi)
ロンボク島西部のセンギギは、観光開発が比較的進んでいるエリアで、高級リゾートホテルやレストランが集まるリゾートタウンです。バリ島のようなナイトライフは少ないものの、落ち着いたリゾートステイを求める旅行者に人気があります。
センギギからはギリ諸島へのボートが出ており、ロンボク島観光の拠点としても機能しています。
4. リンジャニ山
トレッキング愛好者に人気のリンジャニ山は、インドネシアで最も美しい山の一つとして知られています。特に、山頂にあるセガラ・アナク湖(Segara Anak)は絶景ポイントとして有名で、多くの登山者が訪れます。
また、リンジャニ山周辺の温泉や滝も観光資源として魅力的で、エコツーリズムの拠点として注目されています。
ロンボク島の文化と経済
ロンボク島には、インドネシアの主要民族であるジャワ人やバリ人に加えて、ササック族(Sasak)と呼ばれる先住民族が多く住んでいます。ササック族は独自の言語や文化を持ち、伝統的な織物や舞踊が観光資源として活用されています。
また、毎年2月頃にはバウ・ニャレ祭(Bau Nyale Festival)が開催され、地元の人々や観光客がロンボクの伝説に基づいた特別な魚を捕まえるイベントに参加します。
経済的には、農業、漁業、観光業が中心ですが、政府主導の観光開発によって、今後は不動産投資やリゾート開発が経済成長の柱となることが期待されています。
ロンボク島の投資メリット
- 未開発の土地が多く、地価が上昇傾向
バリ島のように過密状態ではなく、新規開発がしやすい環境が整っています。現在の地価はバリ島の1/3以下とされ、今後の価値上昇が期待できます。 - 政府の観光開発支援
「10の新しいバリ」構想の一環として、特にマンダリカ特区の開発が進められています。政府は外国人投資家向けに税制優遇やインセンティブを提供しており、投資リスクを軽減する仕組みが整っています。 - 観光業の成長とインフラ整備の進行
空港の拡張や道路整備が進められており、アクセスが向上しています。さらに、モトGPなどの国際的なイベントが開催されることで、世界的な認知度が高まっています。 - サステナブルな開発への取り組み
環境に配慮したエコリゾートやグリーンエネルギープロジェクトが推進されており、持続可能な観光地としての成長が期待されています。

ロンボク島は、豊かな自然、美しいビーチ、政府主導の開発プロジェクトが進む「第二のバリ」として、大きな投資機会を提供しています。今後、観光産業の成長とインフラ整備が進むにつれ、不動産市場の価値も高まることが予想されます。
「10の新しいバリ」構想の一環として、政府主導のマンダリカ特区の開発
「10の新しいバリ」とは?
インドネシア政府は、観光業の発展と地域経済の活性化を目的に、「10の新しいバリ(10 New Balis)」構想を推進しています。この政策は、バリ島に依存しがちだった観光業を全国に分散させ、新たな観光地を育成するための国家戦略です。
選定された10の地域には、ボロブドゥール(ジャワ島)、トバ湖(スマトラ島)、ラブアンバジョ(フローレス島)などが含まれており、その中でもロンボク島のマンダリカ特区(Mandalika Special Economic Zone: SEZ)は、政府の最重点開発エリアの一つとして位置づけられています。
マンダリカ特区(Mandalika SEZ)の概要


マンダリカ特区は、2014年に政府規制第52号に基づき特別経済区(SEZ)に指定され、観光業に特化した開発が進められています。インドネシア観光開発公社(ITDC)が主導し、国内外の投資家を誘致して、観光インフラの整備やリゾート施設の建設を進めています。
特区の基本情報
- 総面積:1,175ヘクタール
- 総投資額:約4.54兆ルピア(約3億ドル)
- 主な開発内容:高級リゾートホテル、商業施設、スポーツ・エンターテイメント施設、エコツーリズムエリア
- アクセス:ロンボク国際空港から約20分
政府が推進する主な開発プロジェクト
1. マンダリカ・インターナショナル・サーキット(MotoGP開催地)
2021年に完成したマンダリカ・インターナショナル・サーキットは、MotoGPをはじめとする国際レースの開催地として整備されました。
このサーキットは、観光地としての知名度向上に貢献し、世界中のモータースポーツファンをロンボク島へ誘致する役割を果たしています。
2. 国際的なホテル・リゾートの誘致
マンダリカ特区では、Pullman Hotel & Villas、Novotel Resort & Villas、Golden Tulip Resort & Beach Club などの国際的なホテルブランドが進出しており、今後もさらに開発が進む予定です。
2025年までに、約2,400室の高級リゾートホテルが完成予定となっています。
3. エコツーリズムと環境配慮型開発
政府はマンダリカ特区を持続可能な観光地(Sustainable Tourism Destination)として開発する方針を掲げています。
- マングローブ保護エリアの整備
- グリーンエネルギープロジェクト(再生可能エネルギー導入)
- 地域住民の雇用創出と伝統文化の継承
4. インフラ整備と交通アクセスの向上
- 空港の拡張:ロンボク国際空港の滑走路延長・ターミナル拡張
- 新規道路開発:空港からマンダリカ特区へのバイパス道路建設
- 港湾開発:観光客や投資家の利便性向上を目的に、新しい港の建設計画が進行中
投資家にとってのメリット
政府の強力な支援のもと、マンダリカ特区では外国人投資家に有利な税制優遇措置が用意されています。
1. 税制優遇
- 法人税の免除・減税措置(一定期間)
- 輸入関税の免除(観光施設開発に必要な機材・資材)
- 土地リースの長期契約(最大80年)
2. 外資企業の参入しやすさ
- 100%外資による事業運営が可能
- 迅速なライセンス取得(最短3時間での許認可)
3. 投資対象の多様性
- ホテル・リゾート開発
- 商業施設・ショッピングモール
- エンターテイメント施設(カジノ含む可能性あり)
- エコツーリズム関連事業
今後の展望と成長可能性
マンダリカ特区は、政府の支援を受けながら、今後10~20年にわたる長期的な開発が進められる予定です。
- 2025年までに年間観光客数300万人超えを目指す
- 国際的なスポーツ&エンターテイメント拠点としての確立
- インフラ整備完了後、不動産価格の大幅上昇が予測される
マンダリカ特区の開発は、ロンボク島の観光産業全体を牽引し、不動産市場にも大きな影響を与えることが期待されています。「第二のバリ」としてのポテンシャルを秘めたこのエリアへの投資は、今後ますます注目されるでしょう。
ロンボク島とバリ島の不動産価格比較
バリ島はインドネシア屈指の観光地であり、不動産価格は年々上昇を続けています。一方、ロンボク島はバリ島の東に位置し、比較的開発が進んでいないため、不動産価格はまだ低い水準にあります。しかし、政府主導の開発プロジェクトや観光産業の成長により、今後の価格上昇が期待されています。
バリ島の不動産価格
主要エリアの地価
- スミニャック(Seminyak)
- 価格:IDR 50億/アール(約34.5万USD/100㎡)
- 高級リゾートやレストラン、ショッピングエリアが集まるエリアで、地価はバリ島内でも最高水準。
- チャングー(Canggu)
- 価格:IDR 50億/アール(約34.5万USD/100㎡)
- サーフィン文化が根付くエリアで、外国人向けのヴィラ開発が活発。人気上昇に伴い地価も上昇中。
- サヌール(Sanur)
- 価格:IDR 15億/アール(約10.3万USD/100㎡)
- バリ島の中では落ち着いた雰囲気があり、リタイア層やファミリー向けの住宅が多い。
バリ島では既に多くの開発が進んでおり、新規投資には高い初期費用が必要になることが多いです。
ロンボク島の不動産価格
主要エリアの地価
- 東ロンボク(East Lombok / 直近ビーチフロント)
- 価格:IDR 7500万~1億/アール(約5,175~6,900USD/100㎡)
- 開発余地が大きく、将来的な成長が期待されるエリア。
- 南ロンボク(South Lombok / クタビーチ沿い)
- 価格:IDR 3.5億~4.5億/アール(約24,150~31,050USD/100㎡)
- マンダリカ特区がある地域で、観光開発が進んでおり、地価上昇が続いている。
- ペネタップビーチ(Penetap Beachfront)
- 価格:IDR 6500万~1.2億/アール(約4,485~8,280USD/100㎡)
- ビーチフロントの土地としては比較的手頃な価格で、今後の開発次第では投資価値が高まる可能性がある。
バリ島 vs. ロンボク島:地価の比較
エリア | 地価(IDR/アール) | 地価(USD/100㎡) |
---|---|---|
スミニャック(バリ) | 5億 | 34.5万 |
チャングー(バリ) | 5億 | 34.5万 |
サヌール(バリ) | 1.5億 | 10.3万 |
クタビーチ(南ロンボク) | 3.5億~4.5億 | 24,150~31,050 |
東ロンボク | 7500万~1億 | 5,175~6,900 |
ペネタップビーチ(ロンボク) | 6500万~1.2億 | 4,485~8,280 |
- スミニャック vs. 東ロンボク:バリ島スミニャックの地価は、東ロンボクの約50倍
- チャングー vs. クタビーチ(南ロンボク):チャングーの地価は、南ロンボクのクタビーチの2倍以上
- サヌール vs. ペネタップビーチ:サヌールの地価は、ペネタップビーチの約10倍
投資の視点
バリ島の投資メリット
- 安定した観光市場:国際的な観光地として確立されており、高い収益性が期待できる。
- 確立されたインフラ:交通、商業施設、ライフスタイル面での利便性が高い。
- 短期リターンが見込める:すでに確立された市場のため、短期間での収益化が可能。
ロンボク島の投資メリット
- 初期投資額が低い:バリ島の1/10~1/50の価格で土地を購入可能。
- 政府主導の開発が進行中:マンダリカ特区などの観光開発プロジェクトが進んでいる。
- 今後の資産価値の上昇が期待できる:長期的な視点での地価上昇が見込まれる。
- 自然環境の魅力:バリ島よりも手つかずの自然が残り、静かでクリーンな環境。
結論
バリ島はすでに成熟した観光市場であり、高い不動産価格と安定した投資収益が魅力です。一方、ロンボク島は開発が進行中であり、現在の地価はバリ島と比較して大幅に安く、今後の成長による価格上昇が期待されます。特に、政府が推進する「10の新しいバリ」構想の一環として進められているマンダリカ特区は、インフラ整備と観光開発が急速に進んでおり、投資の好機となっています。

短期的な利益を狙うならバリ島、長期的な成長を見込むならロンボク島が有望な投資先といえるでしょう。
約136万円からの小口投資が可能な「ロンボク島」投資
ロンボク島投資の選択肢として、ロンボク島を拠点に開発するディベロッパー「Bamboo Lab Architect」の不動産プロジェクト「enn」を紹介します。
Bamboo Lab Architect 会社紹介
Bamboo Lab Architectは、インドネシアのロンボク島を拠点とする建築・不動産開発会社です。バンブー(竹)を活用した持続可能な建築デザインを得意とし、リゾート不動産開発やホテル管理運営、外国人向けホームステイの開発などを手掛けています。また、バンブー建築資材の供給事業や観光・店舗開発も展開しています。
会社概要
- 事業内容:
- リゾート不動産開発(調査・用地選定・設計・デザイン)
- バンブー建築資材の供給
- リゾート不動産仲介、ホテル管理
- 外国人向けホームステイの開発
- 観光・店舗開発
- 所在地:
- 本社:ロンボク島(Milky Wave Restaurant 2F)
- 工場:Central Lombok Regency(バンブーの加工・製造拠点)
沿革
- 2020年9月:バンブー工場の建設開始
- 2020年10月:「Bamboo Lab Architect」をインドネシア法人として設立
- 2020年12月:リゾートホテル「Bamboo Water Village」設計スタート
- 2021年1月:リゾートホテル「Cocoon Villa」設計開始
- 2021年5月:「Rose Bamboo Villas」設計スタート
- 2022年6月:インドネシアNo.1のジム「XENO GYM」工事スタート
- 2022年12月:バンブーレストラン「Milky Wave」オープン
現在、従業員は160名を超え、ロンボク島での用地取得・建設が着実に進んでいます。バンブーを活用した環境に優しい建築を強みとし、持続可能なリゾート開発を推進しています。
enn Collection


enn Collectionは、インドネシアのロンボク島クタ(KUTA)中心部に位置する観光経済特区周辺エリアで開発が進められている街づくりプロジェクトです。このプロジェクトでは、約20,700㎡(約6,000坪)の広大な土地を活用し、観光客や外国人滞在者に向けた都市開発が行われています。
プロジェクトの概要
enn Collectionでは、観光・滞在に必要なさまざまな施設が整備される予定です。

- ホテル
- レストラン
- ウェルネスセンター
- ヨガスタジオ
- スポーツセンター
といった施設が計画されており、観光客や長期滞在者にとって魅力的な環境が整うことが期待されています。
コンセプト
プロジェクトのコンセプトは、「自分らしい生き方」「健康的で自然なライフスタイル」を大切にすることです。都市開発の中でも、リラックスできる空間や持続可能な環境作りを重視し、観光だけでなく、長期滞在者や移住者にとっても魅力的なコミュニティの形成を目指しています。
「enn」の意味
「enn」という名前は、日本語の「縁(えん)」に由来しています。このプロジェクトを通じて、人々が出会い、時間を共有することの「縁」を大切にするという想いが込められています。
このプロジェクトは、ロンボク島が持つ自然環境や観光ポテンシャルを活かし、持続可能な開発を推進する取り組みの一環として進められています。
Bamboo Lab Architectは、インドネシアのロンボク島を拠点として、開発しており、CEOは、日本人で、日本語でコミュニケーションが可能です。また、インドネシア現地での事業歴も長く、信頼性の高い建築・不動産開発会社というメリットがあります。
enn Collectionでは
インドネシアのロンボク島クタ(KUTA)の約20,700㎡(約6,000坪)の土地に、複数のプロジェクトを展開していて
そのうちの一つに
- 小口不動産として投資できる「enn NAGOMI」
というプロジェクトがあります。
小口不動産として投資できる「enn NAGOMI」

「enn NAGOMI」では

- Rp1,500,00000 = 1,365,642円
※現時点レート Rp1.000 IDR = ¥0.009104 JPY
ですから、約136万円で1口の投資が可能です。
1口の購入で
- 自分で利用する場合 → 年間15泊が無料で宿泊可能(配当はなし)
- 自分では利用せずに、ホテルとして運用する場合 → 想定利回り:11.12% ※配当割合:0.37%
- 自分では利用せずに、マンスリー賃貸として運用する場合 → 想定利回り:6.50% ※配当割合:0.37%
配当割合というのは、ホテル運用をした場合の全体の収益から、各オーナーに保有口数分の配当をシェアする形になるため、その配分の割合であり、想定利回りは、配当分と投資した金額に対する予想の利回りになっています。運営の収益性かによって、配当金も、利回りは変動します。
その他
- 28年間の権利継続
- リセール可能
というメリットがあります。
約136万円で投資をすることで
- 28年間、年間15泊、無料でロンボク島に滞在できる
というメリットを得ることもできますし、
- 自分では利用せずに、想定利回り6.50%~11.12%で運用できる
というメリットを得ることもできますし、
- 不動産の価値が上昇して売却する
という選択肢もあります。
- 年間15泊 × 28年 = 420泊が無料になる
と考えるだけでも、136万円を割り戻すと、1泊3,238円という安さです。
利回りが思ったように取れなくても、最悪、自分やご家族、友人で使い倒してもメリットがある小口不動産となっています。
注意点としては
- 28年経過すると権利が失効する
- 配当や利回りは約束されたものでない
- リセールするときは、失効までの期間が短くなるため、その分はディスカウントが入ってしまう
点です。
また、「権利だけでは物足りない、将来のキャピタルゲインを狙っている」という方にとっては、一棟で購入するプランも用意されています。